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御坊市が日高港のSioトープ親水池を淡水化 〈2017年7月2日〉

2017年07月03日 08時30分00秒 | 記事

淡水化したSioトープ親水池


 御坊市は、日高港塩屋緑地「Sioトープ」の親水池をこれまでの海水から淡水化した。Sioトープは遊歩道や眺望広場、東屋などがあり、水木しげるさんが描く和歌山の妖怪像10体も設置され、自然とふれあえる憩いの場として親子連れらの人気を集めている。親水池を淡水化したのを機に隣接の日高港新エネルギーパーク「EEパーク」と一体となった活用方法を検討し、市の観光拠点として売り出していく。

 Sioトープは、日高港湾整備第1期事業の陸上部最終事業として県が総事業費2億2000万円をかけて整備し、平成21年にオープン。国道42号線新王子橋交差点からEEパークにかけての臨港道路沿い約1・3ヘクタールに親水池や眺望広場、東屋4基、遊歩道延長600メートル、ベンチ、トイレ(男女別、身体障害者用)駐車場など設置している。
 遊歩道沿いなどには芝生を張り、クロガネモチや寒ツバキ、ウバメガシ、ヤマモモ、クロマツなどの中木・低木を植え、地域住民の憩いの場となっている。また、親水池を中心に「ゲゲゲの鬼太郎」で有名な漫画家、水木しげるさんが描く「鬼太郎」をはじめ「ぬらりひょん」など和歌山の妖怪計10体の石像も設置され、子どもらの人気を集めている。
 親水池は延長約100メートル、幅は最大15メートルあり、自然石を使った護岸や砂浜、木橋(延長17メートル、幅2メートル)など自然に近い形に整備されている。オープン当初、市が送水ポンプなどを設置して海水を汲み上げて池に送水し、小魚などを放流していたが、夏場に藻が発生するなど管理面が難しかったことや、ポンプの不具合もあり、新たに井戸を掘り、今年5月から地下水を汲み上げて池に流す淡水化に変えた。
 市商工振興課は「毎年Sioトープ子どもまつりを開き、大勢の皆さんに楽しんでもらっているが、淡水化をしたのを機に、さらに喜んでもらえる活用方法を考えていきたい」と話している。隣接のEEパークはPR館を除く公園部分やソーラーカーコースは市が管理しており、Sioトープと一体となった活用策を検討。国の「みなとオアシス」認定に向けた準備も進めおり、市の観光拠点としてさらに充実させ、全国に情報発信していく考え。


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