Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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フロントブレーキの配管から始めます

2020-02-01 21:40:08 | Ferrari 312T Monaco GP No.2
本日の山陰は曇りですね。
気温は比較的高めかな・・・朝は寒かった様な気がしますが喉元過ぎればナントやら・・・ですね。

今日から2月ですね〜
今年ももう一ヶ月も経過してしまいました・・・今年はオリンピックが日本で開催される訳ですが特にオリンピックにも興味がないのです。たぶんTVで見るだけでしょう、おまけに仕事場にはTVは有りませんので帰ってからニュースで見るくらいかな〜。
そんな事をやっているうちに2020年と言う特別な年もあっけなく過ぎてしまう様な気がしますね。
今年は何台作れるのかしら・・・私の頭の中はその方が心配です(笑)

さて今日の仕事を始めましょう

まずは急ぎの物件から
OS技研のTC24と言うエンジンをご存知でしょうか?
6気筒のL型エンジンのブロックを使って作られたTC24というモデルは皆さんご存知でしょう。
これを4気筒モデルに加工したいという事でご相談をいただきました
まだ細かなことは書けませんが・・・(笑)
まずは点火時期の表示の部分を型取りします
と言うのもこの部分には点火順を示す文字が浮き彫りで入っています
でも6気筒から4気筒に変更しなければなりませんから点火順も違うわけでして・・・
文字の部分を型取りしておきます(使うかどうかは?ですが)

文字の浮き彫りを作るのはこの樹脂です
デブコンというエポキシ系の樹脂です
アルミ粉がたくさん入っていまして後で削ればアルミ風の輝きが得られます
しかも強度もありますし温度にも強い。

型取りの樹脂を剥がして凹んだ部分にデブコンを盛っておきました
硬化後に剥がして削りますと文字が再現出来るかもしれない・・・ということです

先にカムカバーの加工をします
まずは大まかにカムカバーを切ります
中央部分の2気筒をカットすれば4気筒になりますよね

カットした部分はフライスを使いましてきれいに削ります

切ってフライスで削った部分を合わせて採寸します
お客様には少し長めに・・・と言われていますのでその様にしてみましょう。
流石にフライスで削っていますので合わせてみますとこの様に隙間なく合いますね。

次はハンダ付けをして一体化します
いつも使っているハンダゴテでは熱量がたらなくて溶けないので大きめのハンダゴテを出してきてハンダつけしています

続いて点火順の浮き文字を
取り付けます
最初に作った浮き文字は結局使わず・・・
複製はやはり少し甘いのですよね
なのでホワイトメタルのカムカバーから切り取った文字をデブコンを使って接着してみました

ハンダ付けをした部分を丁寧に削って合わせます
こんな感じでいいのかな??


今日は急ぎの仕事のボリュームが大きかったですね・・・これほど時間を取るとは思っていませんでしたね。
本来の仕事を進めましょう。
このフロント部分の部品でスーペリアモデルに再現されていてタメオのキットには無い物が有ります。
左右のブレーキにステンレスメッシュホースで配管が延びているのですがその分割の為のジョイントの部品が無いのです。
タメオさんはブレーキの配管までは再現しなくて良いと考えたのかもしれませんが、せっかくなのでアルミパイプを組み合わせて作って置きます。

次はステンレスメッシュのブレーキホースですね
これはもう何度も作り方をご紹介しておりますので・・・
ステンレスのメッシュにハンダ線を押し付けて作りますよ。
固い物で押し付けますとメッシュの模様が消えてしまうので柔らかいゴム板の様な物で押し付けますと良いですね。

分割のジョイントをシャーシに接着して配管はダンパーの後側を通してブレーキキャリパーに配管します
ブレーキホースを何度も折り曲げますと元々がハンダ線なので折れ易いですから気を付けて配管して下さいね。
ポリッと折れたら即終了です
もう一度作り直しですね。

キャリパー側の接続は必ずキャリパーの下側からですよ
上側から入れますとブレーキのエア抜きがやり難くなります。
エアが噛んだままのブレーキは全く効きませんからね、事故の元ですね。


明日は多分普通に仕事を進められる・・・はずです
もうちょっと進めないとね〜。