瀬戸際の暇人

今年も偶に更新します(汗)

嗚呼、青春のうる星やつら。

2005年11月23日 19時50分18秒 | 漫画&アニメ
…何か思っきし嫌なタイトルですが。(笑)



「あのラムちゃんが出て来る作品ですよ」と言えば、大概の方が「ああ!」と頷く…それ程までに『うる星やつら』はエポックメイキングな作品ですな(←と、敢えて苦手な横文字で格好付けてみたり…)。

クロネコヤマトの社長さんも、この作品のファンらしい。
だからラム役の声優さん平野文氏と、あたる役の声優さん古川登志夫氏に、自社キャラCM猫の声アテお願いしたんだそうな。
めぞんの響子さんもJRや何とかハウス?の宣伝キャラに使われてたよな~そういえば…ルーミックは人気有るよね~。

高橋留美子氏の絵はあまし人から嫌われ難いっつか、そゆのも一因となってんではないかとね。



こゆ事素面で告白すんのも恥しいのですが(照笑)、『うる星やつら』は紛れも無く私の青春でした。


実際アニメが放送してたのは、私が小学生の頃なんですけどね…原作なんて昭和53年開始!?うっっわ古…!!(汗)


でもアニメの映画、今迄6本公開してるんですが、2~6までは全て観に行ってますね。

これ自分としては結構凄い事。

アニメって何となくビデオ(今ならDVD)で観賞するもんだって意識が有るのか、映画館行ってまで観た作品、うる星以外だとパトレイバー位で御座います。



映画第一作『オンリーユー』も観に行きたかったんですが、幾ら何でも年が小さかったから(親共働きで多忙だったんで、連れてけとは言い難かったし)…映画観に行く勇気今一持てなかったんす。(汗)

当時はビデオレンタル屋なんか世間に無くて(無かったよね?)、暫くこの作品観られなかった事が心底悔しかった~。

だからTVで放映して貰った時は、そりゃあもう嬉しかったんだよ~…色々な部分カットされてたらしいけど。(苦笑)



第二作『ビューティフルドリーマー』は頑張って観に行った!友人誘って!(笑)

お話は何と言いますか…支離滅裂(汗)…でも何故か面白く感じた。
あたると面堂が夜中に買出しに行く場面、観て憧れた。
自分も学校泊り込んで夜中買出しに行ってみたいな~と考えた(後の高校時代、決行した)。(笑)

夜中にちんどん屋がうろついててびっくりするシーンとか、風鈴屋の出て来るシーンとか、学校が異次元空間(エッシャー?)になってたとか…今でも記憶に残ってる、台詞も浮かぶ。

っつかフィルムブックス、実は未だ持ってるし。(汗)

その幻想的な異空間表現に見惚れた。

あ~これは次回映画も観なければ~って決意しましたよ、ガキだったクセに。(照笑)



第三作、第四作…と公開して行く内に、観客が減って来て、良い席が並ばずとも確保出来る様になって来てね~…哀しかったな、あれは。

実際自分も、この頃のアニメうる星はあんま面白く感じなくなってたっつうか。


アニメうる星は途中で製作スタジオが変更したんですよ。

『スタジオぴえろ』から『スタジオディーン』に替ったんです。

主要スタッフもかなし交代になった、ランちゃん役の声優さんも交代した。

正直、『スタジオぴえろ』時代の作品の方が自分は好きでした。

ディーンになってから、絵は格段に綺麗で可愛くなったんですが、どうにもマンネリ化して、パワーが無くなって行った。

やっぱりぴえろ時代のチーフディレクター、押井氏の力は大きかったという訳で…後、脚本伊藤氏の力も。


第三作、四作目とも、個人的には『絵』と『音楽』だけだな~とキツイ事言ってみたり(汗)…記憶に残ってるシーンも有るんですが…作品への愛情も感じるんですが…何度も観たいか?と聞かれれば、答はNOでして。(汗々)



第五作目…この公開までの間に、うる星は幾つかの事件が有りました。


TVアニメ放映の終了。

映画四作目公開と同時期でした。

この頃になると、TVアニメうる星の衰退っぷりは、観ていて痛々しい程で、終ると伝え聞いた時も、ああ、やっぱりな…と。


そして原作漫画も終了。

その頃の連載当時からして、「何か最終回みたいな展開だな~」と感じてはいたんですが…友人にも「うる星は今連載してる話で終るんではないか?」と話したりね。(笑)

続ける気さえ有れば一生続けられそな作品終らせる…作者もそうですが、編集部思い切ったな~と感じたもんです。(笑)

結果的には良かったんじゃないか、とね。

終りなき世界っつうのは、居る人間としちゃ、時に途方に暮れたりするもんでして。(笑)



自分はあんま気の長い方でないです。

うる星以外の長期連載漫画で、最終回まで付き合った作品…『うしおととら』位かも?(汗)

他漫画は好きでも途中で読むの止めて、最終回後に纏め読みっつうのが大概でして…今やってる漫画では『ワンピース』は最終回まで付き合ってしまうような気がしますが。(苦笑)

1巻~34巻ですか………凄い事だよね~~。(遠い目)



映画第五作目は、漫画の最終エピソードをまんまアニメ化したものでした。

最後辺りに、今迄の思い出振り返るシーンが入れられてましてね…ああ…有ったよな…こんな事って…しんみりした。

あたるの「忘れるもんかー!!!」って台詞には…自分も気持ち入ってたな~~。(照笑)

観ながら泣いてましたねー……。

作品としては、良く言や素直、悪く言や工夫があんま無いな~っつう…でも感動した。

せっかくアニメはアニメで、漫画とは別の道切拓いたってのに、最後の最後で原作回帰…勿体無いな~と感じなくもないですが、まぁ、感動したから良いか~~とね。

アニメうる星と漫画うる星とは、全く別作品だと解釈してます。

その件で原作ファンからは「アニメはうる星ではない!!」って声、TVアニメ放映当初からかなし多かったみたいでして、抗議の手紙も毎回凄かったらしいです…ネット時代でだったら回線爆発してたりしたかもね。(笑)

私はアニメも漫画も好きですね。

うる星に此処まで嵌った理由の一環には、アニメの存在も少なからず有りますから…漫画とは違った面白さが有ったと思うんですよ。

スタッフも当初から「漫画とは別物」発言されてたんで、こちらもすっぱり割り切って観られました。(笑)



映画第五作目公開後…自分はうる星のファンサークルに入りました。
正確には「入れられた」。(苦笑)

高校の友人がファンサークルに入る時に、自分の事も紹介して引き摺り込んだんですよ。(笑)

うる星のファンサークルって、この当時女の子会員かなし少なかったんだそうです。
男の子ばっかでね~、出す同人誌も二次創作漫画・小説でなくて、作品検証・論文とかいったお堅いもんが多かった…や、漫画も多かったですが、小説は…あんま無かったんじゃないかな~?(汗)

…そ言えば昔、うる星のファン大会とか開催された時、会場の女トイレ行ったら自分しか居なくてびっくりした経験が…。(汗)

で、著しく女の子が不足しておると。

入って来たばかしの友人に、会長が聞いたんだそうです。
「他に知ってる女の子で、うる星が好きで、出来れば絵それなりに描けて、弁もそれなりに立つの居ない?」と。

んで、私を紹介したと。(笑)

作品に関する論文(←何だそれは?)とか発表する機会多いんで、やっぱそれなりに理屈っぽい人間求めてたらしいっす。(苦笑)

このサークルは現在既に解散、でも未だに付き合いは残ってますね~。

時々代々木のファーストフード店に入り浸って、皆して「今旬な漫画・アニメ」について語ったり評論したりしてます。(←揃いも揃って暇人…)
前に「ワンピが面白いよ~」と私に言って来たのは、この元サークル仲間の人間で御座いました、ちなみに。


そんなこんなで、うる星は自分の人生&人間関係に、かなし関わって来てますよ~っつうお話。



原作終了映画第五作目公開以降も、作品への熱は暫く冷めなかったですね、自分も、周りのファンも。

このサークルに居た奴が言うんですわ。

「自分は最終回載ってる雑誌は読まずに封印した、多分一生読む事は無いだろう」と。

「読めば自分の中の何かが終るから」、と。

原作終了時のファン大会で、集まってた大勢のファンが、良い年した大人の男達が、皆して号泣したそうですよ。

声優の千葉繁氏は、この光景見て相当びっくりされたそうです。(そりゃな~)


うる星は私だけでなく、時代を共にした大勢のファンにとっての『青春』でした。


アニメ放映終了してから10周年を記念してのイベントで、あの『西村知美』嬢がゲストとして来たらしいです。(笑)

「ひょっとして来るんじゃないか?来たら大盛り上がりだよね~」とか友人と話してましたが…本当に来るとはね~。(笑)



で、久々の映画第六作目、『いつだってマイダーリン』の公開…


……済みません、これ、無かった事にして良いですか?(苦笑)


絵は良いんですが…お話がね…。


この作品によって「ああ、うる星は本当に終ってしまったんだな」と、却って冷静になれてしまったっつう…。

もう2度と作品としての『うる星』は観たくないです、自分は。(ゲーム化は未だなってるが…っつかパチンコにまで進出した時はびっくりした…そうか…もう旧い漫画になるんだね…)



うる星は過去に流れた『時代』でした。

振り返る事は出来ても、もう2度と体感する事は出来ないのです。


「うる星は遊園地だった」、「いや、デパートだった」…様々な方が、様々な説仰って下さいますが………


そうですね……『場』では在ったんじゃないかと……


『作品』として楽しむよりも『場』として楽しんでいた。


その『場』に入れば、沢山の仲間に会えて、共通する話出来て、遊べて……だからこそのルーミック『ワールド』なのでしょう。


今の自分がこの作品を観直す時、どうしても『同窓会に来たよ』的感覚で観てしまう。

自分は『ルーミックワールド』をもう卒業してしまったらしいです。



…で…結局…「じゃあ、カテゴリー作ってまでして、これから何語って行くの?」って言われそうですが(苦笑)……


原作漫画もそうなんですが、アニメの各回の紹介でも書いてくかと…評論って程大したもん書く気は無いですが…書けねぇし。(汗)

『うる星アニメを観た事無い』って方も増えて来た事でしょうし、観た方には「ああ、そんな話有りましたね~」と懐かしく感じて頂けるよな、そんな事語れれば良いな~とね。(焦笑)


はい、ではこれから宜しく~。

毎度ダラダラ長文読んで頂き、有難う御座いました!!(汗)





コメント (8)
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