kotoba日記                     小久保圭介

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夏から秋

2015年08月27日 | 生活
夜半
雨の音で
目が醒めた
おそらく
強く降っているのだろう
と思うだけ
少しワクワクして
夜中の窓を開けてみる
白いしぶきが
雨だとわかるまで
一秒はかからない
それが脳の認識

夜中に
空から白いしぶきが降ってくるのを
初めて見た幼児の時
それが何なのかは
おそらく
ずっとあとになって
言葉で知らされたにちがいない

夜中に見た
空のしぶきの

それは言葉ではない
皮膚で感じる
皮膚で記憶する

なんてね
雨が降っただけで
よくもこれだけ
言葉にして
白々と言えるものだ 嘘つき

「雨が降った」それでいい
いや
もっと道の先の思想は
雨が降っても
何も言わないことだ

金色の弁当箱
それは凸凹で
ごはんが詰められ
梅干し一つ
入っていた
確か
新聞紙でくるまれていた

トマトとたまねぎをボイルドした
それを昼食時
家に忘れたことを思い
今頃
電子レンジの中
帰ってから食べよう

夏から秋
そんな雲を
一日
見ていた



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