kotoba日記                     小久保圭介

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福岡伸一先生が面白すぎる

2020年04月09日 | 生活
   



昨夕
ヤスオさんが
登山帽を被って
牛丼屋に入ってゆくのを
目撃した
それだけで
わたし
幸せです
ヤスオさんは
何をしても
笑えてくる
面白過ぎる
近所で良かった!

---

たくさんの菓子パンを持って
青いツナギを着た男
ゆっくり西に歩いていった

強し


高崎さんは
一生懸命だ

雀の子が二羽
電線にとまって
鳴いている
それを
地上から
魚男が見ていた

----/=

福岡伸一氏の記事がめちゃくちゃ面白い
ので
朝日ネット、AERAオンラインの記事の両方から、コピペさせていただきました



☆「ウイルスは撲滅できない」福岡伸一さんが語る動的平衡
2020年4月6日05時00分


■生物学者の福岡伸一さん

 ウイルスとは電子顕微鏡でしか見ることのできない極小の粒子であり、生物と無生物のあいだに漂う奇妙な存在だ。生命を「自己複製を唯一無二の目的とするシステムである」と利己的遺伝子論的に定義すれば、自らのコピーを増やし続けるウイルスは、とりもなおさず生命体と呼べるだろう。しかし生命をもうひとつ別の視点から定義すれば、そう簡単な話にはならない。それは生命を、絶えず自らを壊しつつ、常に作り替えて、あやうい一回性のバランスの上にたつ動的なシステムである、と定義する見方――つまり、動的平衡の生命観に立てば――、代謝も呼吸も自己破壊もないウイルスは生物とは呼べないことになる。しかしウイルスは単なる無生物でもない。ウイルスの振る舞いをよく見ると、ウイルスは自己複製だけしている利己的な存在ではない。むしろウイルスは利他的な存在である。


 今、世界中を混乱に陥れている新型コロナウイルスは、目に見えないテロリストのように恐れられているが、一方的に襲撃してくるのではない。まず、ウイルス表面のたんぱく質が、細胞側にある血圧の調整に関わるたんぱく質と強力に結合する。これは偶然にも思えるが、ウイルスたんぱく質と宿主たんぱく質とにはもともと友だち関係があったとも解釈できる。それだけではない。さらに細胞膜に存在する宿主のたんぱく質分解酵素が、ウイルスたんぱく質に近づいてきて、これを特別な位置で切断する。するとその断端が指先のようにするすると伸びて、ウイルスの殻と宿主の細胞膜とを巧みにたぐりよせて融合させ、ウイルスの内部の遺伝物質を細胞内に注入する。かくしてウイルスは宿主の細胞内に感染するわけだが、それは宿主側が極めて積極的に、ウイルスを招き入れているとさえいえる挙動をした結果である。





☆福岡伸一「理論的だが、コロナウイルス問題を2週間で解決する方法」
連載「福岡伸一の新・生命探検」

福岡伸一2020.4.2 07:00AERA#AERAオンライン限定


福岡伸一(ふくおか・しんいち)/生物学者。青山学院大学教授、米国ロックフェラー大学客員教授 (c)朝日新聞社


 メディアに現れる生物科学用語を生物学者の福岡伸一が毎回一つ取り上げ、その意味や背景を解説していきます。前回に引き続き、今回も猛威を振るう新型コロナウイルスについて取り上げます。

*  *  *
 治療薬もワクチンも集団免疫も待たずに、2週間でコロナウイルス問題を解決する方法が「理論的」にはある。

1.世界人口70億人。およそ20億家族がいると仮定する。

2.各家族に、2週間分の食料と水を与え、その間、完全完璧な隔離をする(各家族の間のあらゆる接近を一切遮断してもらう)。

3.2週間待つ。

 この結果、何が起きるか。

 人間の体内では、ウイルスと免疫系の戦いは2週間以内に決着がつく(とされる)。それゆえ、

1.家族内に感染者がいない場合、何も起きない。2週間後もその家族は健在で、その後、ウイルスを伝播する心配もない。

2.家族内に感染者がいる場合、家族内で伝播・発症が起き、各体内で2週間のウイルスvs免疫系の戦いがおきる。多くの場合、免疫系がウイルスに打ち勝ち、体内のウイルスは分解除去される。不幸なケースでは、ウイルスが勝ち、宿主が亡くなる場合。結果として体内のウイルスも増殖できなくなる。この場合も、2週間後には家族内にウイルスはいなくなる。

3.結果として、2週間後、世界から(少なくとも人間から)ウイルスは駆逐される。

 これは、知人の数理学者と会話しているとき(もちろん遠隔的会話)に出てきたアイデア。もちろん純粋に理論的な思考実験である。現実的にすぐ実行に移せるわけではないことをご理解いただきたい。しかも、このモデルは「完全隔離」が獅ネので、発症者が病院に行くことは考慮にいれていない。

 20億家族のうち、0.1%にウイルスがいて、それが家族のもう一人にうつるとすれば、400万人が感染。このうちどれくらいが発症するかわからないが、半数が発症し、致死率が1~2%だとすると2~4万人がこの完全隔離作戦の犠牲になってしまうことになる(これは現時点での世界死亡者数に近い)。もうひとつの盲点は、たとえ免疫系が勝っても、体内にウイルスが潜伏している人がいる可能性もあるということ。

 つまり、ウイルスとの戦いは、それくらい困難を伴うものでもある。適切な隔離政策で広がりを抑えつつ、長期的にはインフルエンザのように共存していくことを選ぶしかない。

※AERAオンライン限定記事


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草木がほんと
きれい
彼らの美しさには
誰もかなわないぞ



コメント
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