kotoba日記                     小久保圭介

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高村山荘

2012年11月21日 | 生活
空に
マンボウ
夕に
南東に

公園で寝た
三度
自分のうなりで
目覚めて
まぶしい陽光を
さえぎり
寝た

智恵子抄
高村山荘
「高村光太郎は山に籠もって、高村山荘っていう」
と云ったのを
思い出した
タカムラサンソウ
でしかなかったのに

漢字になった

何故
判らぬ自分に
高村山荘の話をしたのか
高村光太郎への慕情を
日本語を解する耳を持つ生物に
発して
耳を持つ人は
他にもあったろうに
おそらく
高村山荘の話は
長かったに違いない
記憶は
単語の
タカムラサンソウ

智恵子抄
赤い布の本を
電車の席に座って

あめりかが
あめりかが

智恵子抄は
日本語で書かれてある
古い日本語なのに
読めるのは
きっと
「草花のように正しい」
と光太郎が書いたからだ
耳を持つ自分に云った
タカムラサンソウ

公園で寝た
三度
目覚め
日中の無夢

コメント
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