NHK・Eテレの宗教の時間をたまたま見た。「釈尊のさとりの世界を映し出すもの」とされる華厳経は西域で編纂〔へんさん〕され、中国から朝鮮半島を経て日本に聖武天皇の頃伝えられた。戦乱や天災による不安に満ちた時代に華厳の教えに希望を見いだし、安寧を願って東大寺が建てられた。その中で「主伴具足」の説明に家内が感銘を受けた。父親が稼いで家計が支えられている。それに対しては父親が主役であり、他の家族は脇役である。母親が食事を作っているときは母親が主役で、他の家族は脇役である。その食事を摂りながら子どもが学校であったことを話すときは子どもが主役であり、両親も脇役である。その時々で主役、脇役が交代し、家族全体の調和が保たれるのであると言う簡単な説明であった。しかし深く考えれば、主伴交代し、主が主であることを拘〔こだわ〕ってその時々で強調し過ぎては融和は保たれない。主が主でありながら主たる立場を逸脱して同時に伴でもあり得、伴が伴でありながら伴たる立場を逸脱して同時に主でもあり得てこそ主伴互換の関係が円満な家庭を築くことが出来るように思う。すなわち、主伴が同時にそれぞれを思いやることが大切です。これを相即相入、重重無尽とも言うらしい。
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