千の天使がバスケットボールする

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手作りのお菓子は迷惑?

2009-01-22 22:48:16 | Nonsense
「高校生の息子は、私が友人からいただいた手製のお菓子を『手作りは嫌』と言って食べません。これって普通?」
             -30代主婦より

読売新聞のサイトにさまざまなテーマでトビをたてて、不特定多数の人の意見を聞いたり、議論する場「発言小町」があるのだが、そこで最近話題になったのが、「お手製のお菓子」を歓迎するか敬遠するかである。正直、これまで”お手製は心がこもっていいるから一番いい”神話に呪縛されていた私としては、お手製そのものをいただく立場として敬遠する派がいることに少なからぬショックを受けた。男であろうと女であろうと生まれついた性別とは関係なく、人それぞれ好きなことや興味の対象が異なるのに、これまでお手製のお菓子を焼いたり、料理上手、こども好き、家庭的というキーワードで「女」のランク付けをされてきたことに(当然、私は圏外!笑)、密かに反旗を翻したいとずーーーっと思っていたのに。しかも、手作り派歓迎はわずか3割強で、敬遠派の方が多数を占めている。世の中いつのまにか変わっている!?

手作りはノーサンキューの理由として、「褒めなきゃいけないのが面倒」「衛生面が不安」ときた。そんな理由かいな。1年中おなかをすかしている私に、わざわざ桜の葉を塩漬けしてお手製の桜餅を作ってくれる年上の友人は、決して褒めてもらうことを期待しているわけではない。高校時代、クラブ活動のかわりに家業の農作業を手伝ってきた彼女にしてみれば、桜餅をつくることはごく日常生活の一部で特別なことではない。甘いもの好きで自分も食べたいから、たくさんつくっているだけと言ってくれるので、遠慮や余計な気使い、お返しなどが不要なのがありがたい。敬遠派の方の多くは、諸々精神的負担を感じてしまうそうだが、好きでもない女の子から手編みのマフラーをいただいたらドンビケだろうが、そこまで負担になるのだろうか。

そして、マナーとしてお礼は言うが、また作ってねとは言わない自衛策も。お礼が心のこもっていない単なるマナーなんだ。確かに、インテリアに凝る人にとっては、例えただでも「銀ダコ」の卓上カレンダーはNGというのはありだし、空腹を満たすためのお菓子ではないのだから、お口にあわないお菓子をいただいても困るかもしれない。しかし、「清潔感が大事。外食も入りたい店と遠慮したい店がある」「仲の良さに関わらず、部屋が汚い人の手作りは嫌」というのもなかなか厳しいご意見かと。。。

学生時代、狭い汚い居酒屋で安酒を呑んでいた私としては、むしろそこまで言ったら世の中世知辛いぞと感じてしまう。それに、一見、清潔そうに見えるお店でも、食材自体が本当に清潔なところで作られたかどうかも別な次元で不明ではないだろうか。そこまで神経質になったら、選択肢が狭まり人生楽しみが減るのではと余計な心配もする。一時、栗原はるみさんがブームになった時、その現象が全然理解できなかった私ではあるが、ここは従来どおり手作りを歓迎したい。お願いしまっす。だって、自分ではつくる気ないし、つくれないも~ん。