千の天使がバスケットボールする

クラシック音楽、映画、本、たわいないこと、そしてGackt・・・日々感じることの事件?と記録  TB&コメントにも☆

『ハッピーエンド』

2005-12-21 22:41:31 | Movie
先日、Gacktファンクラブの会報が届いた。
そこではオシゴトに励むGacktさんの写真が見られるのだが、1枚のショットに思わず顔を近づけてしまった。
舌長自慢!「舌が長いと色々と便利なんだよ。イロイロとね(微笑)」・・・とのコメントもあり。
確かに貴方の場合は、その長い舌をたっぷりとイロエロと活用されたのだろう。
そんな長い舌がご自慢のGacktさんは自分があくまでも主導権を握っていると思っているかもしれないが、積極的に楽しんだのはむしろ女性の方かもしれない。
女性が積極的に楽しむのも自然な流れ、しかし状況判断を怠るととんでもない”ハッピーエンド”な結末に落ちる。

チェ・ボラ(チョン・ドヨン)は、こども対象の英語学院の院長である。ぴったりしたスーツがなかなか似合うのだが、エレガントというよりも職業上の立場と生活を支えるビジネスマンの戦闘服にも思える。なぜならば、夫であるソ・ミンギ(チェ・ミンシク)は、銀行をリストラされているからである。家事と育児を手伝ってくれるのはありがたいが、古本屋で恋愛小説の立ち読みをしている夫はあまりにも頼りなく、またものたりない。。。

そんな彼女の息抜きは、大学時代の恋人キム・イルボム(チュ・ジンモ)との情事である。
「昼下がりの情事」、そして秘密の情事は萌えるらしい。明るい光りの入るキムの部屋で、様々な体位を楽しみ汗をしたたらせるふたりは、イケナイこととわかってはいるが、どんどんと快楽の底に沈んでいく。今でも学生時代のふたりの写真を飾るイルボムは、彼女との生活を考え始める。ボラは毎日仕事に追われているが、そろそろ恋人との関係を終わらせるべきだと考えている。そして、ないがしろにされている夫のミンギが、秘密の箱の存在に気づき、開いてしまうのは、いつ?三人のバランスが少しずつ歪みはじめてきている。

この映画でボムとイルボムのふたりの人物描写のうえで重要なSEX場面では、チョン・ドヨンは堂々と全裸で挑んでいる。”挑んでいる”という表現がなによりもふさわしいのは、こんな撮影エピソードである。
ベッドシーンに不馴れなイルボム役のチュ・ジンモがNGを連発すると、先輩格のチョン・ドヨンが彼の手をとり自分の裸の胸にあて、
「私たちが恥ずかしがっていては、この映画はダメになるのよ」と励ましたという。
まったく身長180センチ、体重71キロの理想的な肉体のチュ・ジンモとしても、このからみにひるむのもうなずけるくらいの大胆さである。とても同時期に「我が心のオルガン」で素朴な小学生の役を演じていた人とは思えない。ただ脱げばよいというわけではないが、演技派という評価は、女優チョン・ドヨンにふさわしい。

この映画は、である。

夫を裏切る激しいSEX描写という理由もあるかもしれないが、18歳未満にお薦めできないのは、むしろおとなしく飼いならされた夫のとった最後の行動にあると思う。ハッピーエンド。夫の幼いこどもを抱え、漂白して疲労の滲む表情と、このタイトルの恐ろしさに身がすくむ・・・人はくれぐれもご用心。油断は禁物である。

目の保養にもなる裸をお披露目した映画が大ヒットしたおかげで、主婦層もとりこんだチュ・ジンモ君。
「最近、近所の女性がおしかけてきて、家にいるのが恐い」
←とも言っていたらしい・・・。