千の天使がバスケットボールする

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国会へ行こう

2005-07-09 15:50:33 | Nonsense
仔細なことに迷い、悩み考える小物である。ランチセットA、B、C・・・ボンゴレ・ビアンコか、はたまたペスカトーレか、ショコラかモンブランケーキ、一度注文した後にお隣さんのメニューを見てすぐ変更。回転寿司で、何度もチャンスを見送り、意を決して皿を手にした瞬間に、、、激しく後悔。試着室で思案にくれ、挙句の果てに「どっちが似合いますかーっ?」と店員さんに決めていただく。そんな私なのに、人生の重要な選択は、なにも悩まずなにも考えずに飛び込み、”後悔”(反省?)という字は見当たらない。

しかし、そんな偉そうなことを吹いている私が、後悔し反省し恥じているのが、実は選挙の投票率だ。多分過去50%であろう。それも更生?して押し上げた数字だ。霧雨のなか、車椅子で投票所に向かう老婦人の姿には胸をうたれた。
自分の一票など、たいして影響がない?
伊藤淳夫氏の「政治の数学」の続きになるが、昨年行われた千葉県のある町長選挙は、なんと3591票対3590票のわずか一票差で当落が決まったというケースもある。まさに有権者の一票には、重さと価値がある。それに選挙の経費には、税金がかかっている。このイベントの参加費は1回につき754円。やっぱり参加しなくちゃ。
誰も投票したい候補者がいない、だったら白紙を投票しよう!それもりっぱな意思表示だ。
ついつい面倒、日曜日は遊びにでかけたい。近頃は、駅前で夜8時まで開いている不在者投票を、仕事帰りにちゃっかり利用している。

でも本気で日本国民の一員として選挙権を行使しようと思い至ったのは、新聞の片隅に載っていた市川房江さんという女性政治家に関するお話しだ。
1981年2月11日、87歳で亡くなった市川房江さんは、婦人参政権の実現に取り組み、女性の地位向上に生涯を捧げた方である。そんな市川さんが政治活動に入るきっかけのひとつになったのが、かって過酷な労働状況のなか炭鉱で働いているうちに、貧困と多産で気が狂う女性がいたという事実だ。そんな女性たちのあまりにも悲惨な姿をみて、市川さんは考え行動したのだ。精神に異常をきたすほどの肉体労働、貧困と出産、かっての日本にそんな時代があったことを想像もしたことがない。
そして考えてみれば、当り前のように20歳になり選挙権をもっている私であるが、婦人参政権は実はほんの最近こうした先達の方達が”獲得”した権利なのである。それを考えたら、やっぱり棄権はできない。

終戦後、昭和20年占領軍の指示を受けて選挙法が改正され、ようやく女性にも政治への門が開かれた。その後第一回めの総選挙では女性の有権者数は、約2150万人で、67%が投票に参加し、女性の立候補者は79名で、39名が当選している。それから60年、永田町で活躍する女性議員は34人。比率は7.1%とさらに後退しているではないか。列国議会同盟(IPU)が世界184ヶ国の下院を対象に女性議員の比率を調査したら、日本はケニアと並んで98位である。(ちなみに北欧諸国が上位)知力よりも体力、腕力、弱者への思いやりよりも傲慢さがモノを言うおやぢの政界では、女性にとって確かにキツイ現場かもしれない。産休もとりにくい。
けれども、政治を男たちにまかせてよいのか。浮気がばれて、妻にネクタイをもってひきずりまわされたヤマタクのような男たちばかりとは言わないが、今こそ女性らしい視点で世の中を変える時代かもしれない。