「原発の事故というのは、こういうことだったんだ!」
そんな声を耳にした。
“これほど恐ろしいことだとは考えもしなかった。原子力の威力を改めて実感した”というのが真相だろうか。
放射能汚染がそれこそ「想定外」にひどい深刻なものだったことに驚き戸惑っている。
放射能で高濃度に汚染された地域は、何十年、何百年もの間住むことが出来ない。廃墟と化すのは明らか。
放射能を取り除く「除染」が語られていたが、ごく一部だけならともかく、高濃度で広範囲に及ぶとなれば、不可能に近いことははじめから自明だった。
さすがに国も最近になって、「放射線量が年間100ミリシーベルト以上の地域は、除染によって放射線量を下げるのは困難なので、中間貯蔵施設の場所としたい」と本音を語り始めた。
福島原発が立地されている双葉郡に中間貯蔵施設を造る考えも示した。
「中間貯蔵施設で30年間貯蔵した後に福島県外で最終処分する」というが、そんな場所はあるはずがない。
もとより最終処分場ができなければ、中間貯蔵施設で半永久的に貯蔵することになる。
いずれにしろ、福島原発周辺に最終処分地を造るしかない。
汚染された一部の地域を、無理して何とか放射線量を低下出来たとしても、生活の場として回復することには必ずしもならない。
少しの人数が戻っても、地域全体の生活の基盤が整わなければ生活できない。直接・間接に放射能の問題が尾を引く。
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