ジジババのたわごと

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ベールを脱ぐか特別会計

2009年11月04日 | Weblog
一般会計よりも特別会計にこそムダな支出が多いと指摘されてきた。特別会計は一般会計よりはるかに大きい。
2010年度の国の「一般会計」の概算要求が実質で97兆円を越えた。「特別会計」は概算要求で354兆円に上ることが分かった。

受益と負担の関係を明確にするために、用途ごとに独立させて「特別会計」として管理するというのが理由だ。
年金や健康保険などを管理する「年金特別会計」はその一つ。
一方、道路を造る「道路整備特別会計」、ダムを造ったり河川工事を行う「治水特別会計」、空港を造る「空港整備特別会計」、農業土木工事といわれる「国営土地改良事業特別会計」などもあり、限られた用途だけに設けられている。

ところでこの特別会計は、各省庁の裁量で運営されている。国会でも審議されない。
だから「無駄な公共事業や巨大公共事業、補助金、官僚天下り、族議員の暗躍」などの温床になっていると指摘されてきた。
巧妙な仕掛けで天下り先にお金が配分されていると見られている。
町内会やサークルより透明性に欠けると非難されるほど、何にどのように使っているかは担当部署しかわからないという。

まず、カネの流れが非常に複雑になっていて、金額の把握が難しいといわれる。
一般会計と特別会計の間でお金のやりとりがある。一般会計の50%以上の金額が特別会計に繰り入れられている。
反対に特別会計から一般会計への繰入れもある。さらに特別会計の間でもお金のやりとりがある。

仙谷行政刷新相を中心にしたムダの洗い出しが注目されているが、特別会計にどこまでメスを入れることが出来るかがカギになる。
事業仕分けという手法で優先順位を決めていくというのだが、複雑な特別会計の中味を全部洗い出すには何年か要するだろう。
闇のカネとさえ言われる不明瞭なカネが流れていく、公益法人やファミリー企業の実態を吟味して公開してほしいものである。


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