竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

エコクラフトで東南アジアの籠を編む。

2009-08-27 10:10:56 | 竹工芸
 
竹細工で籠を編む材料作りをしていた時、
タクルと呼ばれる、バリ島の闘鶏を運ぶ籠が目に付いた。
面白い編み方で椰子の葉で四つ目に編んである。
 
竹では無理な編み方なので、スリッパを入れて壁にかけてあった。
 
これはエコクラフトでは編めるんじゃないか。
そう思ったらすぐ取り掛かった。
同じじゃつまらないから、市松模様にしよう。
 
かくて出来上がったのが写真の籠。
サイズは元の三分の二ほど。
 
 
編んでいて分かったが、実によく計算されている。
作りなれた手が寸分たがわぬものを作り出す。
 
同じものが「世界のかご文化図鑑」にも載っているから、
数多く作られたのだろう。
手元にあるものも、おみやげ物の安っぽさは無く、
本当に使われるために作られたものだ。
民芸のよさの典型だ。
 
エコクラフトの籠は比較にならぬ程度のもの。
素材の違いはどうしようもない。
 
市松模様にしたのが編む面倒を増した。
もう一度編めばバランスその他、
形の上では原型に近いものが出来るだろう。
 
編むのはとても面白かった。