竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

ドラム缶風呂、カッコよさとは大違い。

2009-07-22 04:21:47 | 田舎暮らし
                 
 
早朝4時半に家を出、一般道路を通って掛川に来ました。
朝早く出れば、高速だと4時間、下だと6時間、
あまり違わないのでめったに高速は利用しません。
 
銀山から静岡県掛川市のの山村に移って30年になります。
その後8年間家族と一緒に住んで、
家族が東京小平市の実家に移ってから、
22年間、私一人が毎月小平と掛川を往復して暮らしています。
 
家の周りは草が伸びているので、刈払い機で草刈り。
近くの日帰り温泉が休みなので、ドラム缶風呂を沸かします。
温泉には3、4日に一度、後はドラム缶風呂にしています。
 
ここは薪がただ、間伐材や製材のくずがあるし、
竹細工のくずもある。余った竹は短くして燃料になる。
水も山から引いているので無料、
とは言えお金がかからない分、全て自分の労力が頼りなので、
実はなかなか大変なのです。
 
銀山の家の家賃は月3000円でした。
ここでの家賃は月に5000円、安いと思うでしょう?
でも普通の家を借りるのと違います。
 
石見銀山ではすぐ住める家でした。
ここでは何年も人が住んでいなかった空き家です。
人が見たら住めるとは思えないような家でした。
言わば廃屋、それを自分で修理して住むのです。
別荘などとは程遠い田舎暮らしです。
 
田舎に住むということは、人の中に住むことです。
それは銀山でもここでも同じです。
人間関係が都会よりもずっと濃密なので、
上手にこなしていかなければなりません。
大変なようだけれど、それが田舎に住むよさだと思います。
 
人の姿がよく見えるので、人の魅力がよく分かります。
銀山でもここでも、魅力的で素敵な人たちの中で暮らしています。
どの人にも見事な物語があります。
都会でも本当はそれは同じです。でも都会ではそれが見えない。
 
介護の仕事を5年間やってよかったと思うことは、
田舎で感じる人の魅力が、都会でも感じられたことです。
それについてはまた書きましょう。
 
風呂には大きなひさしがあるので、
雨の中でも風呂を沸かしたり入浴できます。
夕方にはホトトギスやヒグラシが鳴いていました。
雨の夜は虫も鳴かず、静かに雨の音だけが響きます。