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早朝4時半に家を出、一般道路を通って掛川に来ました。
朝早く出れば、高速だと4時間、下だと6時間、
あまり違わないのでめったに高速は利用しません。
銀山から静岡県掛川市のの山村に移って30年になります。
その後8年間家族と一緒に住んで、
家族が東京小平市の実家に移ってから、
22年間、私一人が毎月小平と掛川を往復して暮らしています。
家の周りは草が伸びているので、刈払い機で草刈り。
近くの日帰り温泉が休みなので、ドラム缶風呂を沸かします。
温泉には3、4日に一度、後はドラム缶風呂にしています。
ここは薪がただ、間伐材や製材のくずがあるし、
竹細工のくずもある。余った竹は短くして燃料になる。
水も山から引いているので無料、
とは言えお金がかからない分、全て自分の労力が頼りなので、
実はなかなか大変なのです。
銀山の家の家賃は月3000円でした。
ここでの家賃は月に5000円、安いと思うでしょう?
でも普通の家を借りるのと違います。
石見銀山ではすぐ住める家でした。
ここでは何年も人が住んでいなかった空き家です。
人が見たら住めるとは思えないような家でした。
言わば廃屋、それを自分で修理して住むのです。
別荘などとは程遠い田舎暮らしです。
田舎に住むということは、人の中に住むことです。
それは銀山でもここでも同じです。
人間関係が都会よりもずっと濃密なので、
上手にこなしていかなければなりません。
大変なようだけれど、それが田舎に住むよさだと思います。
人の姿がよく見えるので、人の魅力がよく分かります。
銀山でもここでも、魅力的で素敵な人たちの中で暮らしています。
どの人にも見事な物語があります。
都会でも本当はそれは同じです。でも都会ではそれが見えない。
介護の仕事を5年間やってよかったと思うことは、
田舎で感じる人の魅力が、都会でも感じられたことです。
それについてはまた書きましょう。
風呂には大きなひさしがあるので、
雨の中でも風呂を沸かしたり入浴できます。
夕方にはホトトギスやヒグラシが鳴いていました。
雨の夜は虫も鳴かず、静かに雨の音だけが響きます。