今度の北海道旅行はサロマ湖100キロマラソンへの参加と共に、もう一つ目的がありました。アイヌ文化をたずねることです。
サロマ湖周辺はアイヌ文化の形成に大きな影響を与えたオホーツク文化の地でもあります。 一方現在のアイヌ文化の中心は苫小牧付近の白老と、萱野茂氏が活躍していた平取町の二風谷です。従って北海道を横断することになります。
新千歳空港から先ず白老へ行き、そこで一泊、翌日富川まで鉄道、それからバスで二風谷に行き一泊、と考えていました。
白老にはポロトコタンというアイヌ村をかねた博物館があります。そこでアイヌの踊りや歌、ムックリや樺太アイヌの琴トンコリの演奏がありました。博物館ではかごの展示が私の職業柄面白かった。
最高に良かったのはポロトコタン周辺の自然休養林でした。早朝宿を出てジョギングして森の中に入りました。落葉広葉樹の森で、森の中を流れる川は谷を作らず、森の低いところを静かに流れています。
北海道では全般に河原の無い川が多いですね。それだけ平坦な土地が多いということで、ちょっとイギリスに似ています。鳴いているのはクロツグミ、同じ仲間のヨーロッパの黒歌鳥に、鳴き声が似ています。
写真は倉庫、アイヌは北方民族と考えられますが、随所に南方系の特徴もみられます。これもその一つ。
アイヌ社会で宝物とされる本州渡来の漆器類、これらを獲得するために鮭漁に特化していったという。
写真は貝下駄、子供のおもちゃか。私は岩手県三陸海岸南部の生まれだが、幼時これで遊んだ記憶がある。とても懐かしかった。