竹と遊ぼう。伊藤千章の日記、

小平市と掛川市の山村を往復して暮らし、マラソン、草花の写真、竹細工、クラフトテープのかご、紙塑人形の写真があります

アイヌ文化をたずねて その一

2009-07-02 16:00:47 | 旅行

今度の北海道旅行はサロマ湖100キロマラソンへの参加と共に、もう一つ目的がありました。アイヌ文化をたずねることです。

サロマ湖周辺はアイヌ文化の形成に大きな影響を与えたオホーツク文化の地でもあります。 一方現在のアイヌ文化の中心は苫小牧付近の白老と、萱野茂氏が活躍していた平取町の二風谷です。従って北海道を横断することになります。

新千歳空港から先ず白老へ行き、そこで一泊、翌日富川まで鉄道、それからバスで二風谷に行き一泊、と考えていました。

白老にはポロトコタンというアイヌ村をかねた博物館があります。そこでアイヌの踊りや歌、ムックリや樺太アイヌの琴トンコリの演奏がありました。博物館ではかごの展示が私の職業柄面白かった。

最高に良かったのはポロトコタン周辺の自然休養林でした。早朝宿を出てジョギングして森の中に入りました。落葉広葉樹の森で、森の中を流れる川は谷を作らず、森の低いところを静かに流れています。

北海道では全般に河原の無い川が多いですね。それだけ平坦な土地が多いということで、ちょっとイギリスに似ています。鳴いているのはクロツグミ、同じ仲間のヨーロッパの黒歌鳥に、鳴き声が似ています。

写真は倉庫、アイヌは北方民族と考えられますが、随所に南方系の特徴もみられます。これもその一つ。

アイヌ社会で宝物とされる本州渡来の漆器類、これらを獲得するために鮭漁に特化していったという。

写真は貝下駄、子供のおもちゃか。私は岩手県三陸海岸南部の生まれだが、幼時これで遊んだ記憶がある。とても懐かしかった。


サロマ湖100キロマラソン途中リタイア

2009-07-02 15:11:44 | マラソン

6月28日(日曜)サロマ湖100キロマラソンに参加しました。北海道に行くのは30年振り、折角だからと欲深な計画を立て、25日に東京を発ち、30日に戻ることにしました。他の日の宿はみんな予約できましたが、肝心のスタート前日の宿は満員、仕方なく会場にテントを張る計画を立てました。

現地に行ってみると隣に芝生の公園があり、大小50張り以上ののテントが並んでいました。これで一安心。さてその晩は前夜祭、立食パーテイがあり、もともと意地の汚い私はここぞとばかり食べまくりました。その夜トイレに数回、スタートしてからもトイレに10分待ち、でも腹痛もなく完走ペースで走っていきました。

以前から前回の宮古島100キロマラソンの記録11時間50分を切れなければ、もう100キロマラソンはやめよう、と考えていました。その後故障したりして回復に時間がかかったからです。70キロまで走ったところで12時間を切るのは無理だと分ったとたん、走る気力が突然萎えてしまいました。これで終わりなら完走しても無意味、無理しない方がいいと考えたのです。そこですぐやってきた収容車に乗りゴール地点に行きました。

そこで着替えて、もらった食券でホタテうどんを食べ、その晩の宿の場所を聞くと、マラソンコース沿いにあり、タクシーで行くといいというのです。私は貧乏性でタクシーというと高いというイメージがあり、車で10分ほどなら歩いてもいいと思い、歩き始めました。


荷物はテント寝袋を含んでかなり重いのですが、リタイアした割には平気で歩けます。道はワッカ原生花園のなかを進みます。しばらく歩くと私と前後して走っていた人たちが来ました。その頑張っている姿を見ると、羨ましさが湧いてきます。結局私が歩いたのは9キロ、気力さえ萎えなければ完走できる体力は残っていたのです。

その後の数日で決心がつきました。年齢が幾つになっても走り続けよう、100キロマラソンを完走できる練習をして、レースに出よう、気力を失っては何もやれない、
結果は気にせず頑張れるだけ頑張ろう、と。

原生花園の観光馬車