この記事は昨日書いたものですが、ブログ管理画面の高負荷現象が続き、昨日投稿できなかったモノです。文中の「今日」は、「昨日」ってことで。管理画面が重くならないうちに投稿っと。
I-Daptar取付に関する問題とその解決(1)
前々回の記事から引きずっているI-Daptar取付に関して書きます。インター3、I-Daptarなんて内容に興味を持つ人はいるのでしょうか?今ごろ疑問を持ったりして。
[問題点]
取説通りI-Daptarを組み付けると、ハブの回転が重くなります。詳細は、「サリーちゃん育成日記」の
No.29、
30の記事を参照願います。
[原因究明]
![surly_r_idaptar_02s surly_r_idaptar_02s](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/0a/fb/87fd3ba30d909194f8ccfa20162860af_s.jpg)
「もしかして」と思って現物を測定して見たら、思った通りでした。左図を見て下さい。I-Daptarベアリング内筒と、ハブのダブルナット先端の間に、1.0mmの隙が生じています。
この状態でI-Daptarを外側からナットで締め付けると、ベアリングの内筒と外筒が軸方向にズレて、回転が重くなってしまいます。
[解決案]
![surly_r_idaptar_01s surly_r_idaptar_01s](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/22/0c/31eaf0121463ca40a6422f6019ead7ef_s.jpg)
左図が解決策の内容です。見難くてすみません。ここまでノートを写真に撮ってることから想像はつくかと思いますが、私スキャナーを持ってません。
部品加工の実現性、スプライン勘合部のラップ量、ブレーキキャリパースペーサー厚さを、考慮して本案に落ちつきました。具体的には下記の通り。
①ダブルナットにt2.0mmのスペーサーを挟む
MR.コントロールのチェーンリング用スペーサーを加工します。外径を26→25mm、厚さを5→2mmにします。
②I-Daptar固定用のナットを厚さ3.7mmとする
自転車屋さんに貰った薄厚ナットを加工します。厚さを5→3.7mmに加工します。
③キャリパーにt0.6mmのスペーサーを設ける
新型LXは、ヘイズのように軸方向の調整が可能なので、このスペーサーは不要かと思われます。必要であれば旧XTのスペーサーを使います。
[部品加工]
①ダブルナット用スペーサー
![surly_r_idaptar_03s surly_r_idaptar_03s](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/7e/fb/10b79c062487a075c9870c71dce507c7_s.jpg)
じゃ~ん!MR.コントロールのチェーンリング用スペーサーです。チェーンデバイスについてくるヤツですね。何故ボルトを付けているかというと・・・。
![surly_r_idaptar_05s surly_r_idaptar_05s](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/45/fd/d743ec1851ec733e18a718f8544e3bbd_s.jpg)
じゃじゃ~ん!電ドル登場!人間旋盤です。スペーサーを電ドルで回し金ヤスリを当てて、全周を均一に削ろうって訳ですね。あったまイイ~!
![surly_r_idaptar_04s surly_r_idaptar_04s](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/07/64/24f2ae99757074b79b597da0f586f1ff_s.jpg)
電気工具を使う場合は、保護メガネと保護マスクをしましょう。100円ショップで売っています。それから手袋はしたらダメですよ。素手で作業するのが基本です。パワーのある工具に手袋を巻き込まれたら、指がモゲちゃいます。
![surly_r_idaptar_06s surly_r_idaptar_06s](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/48/17/7ae433714a951f9e61deb47cb20d1a28_s.jpg)
あったまイイ~の撤回。偏芯して楕円になっちゃいました。まあI-Daptarに収まればいいので、手作業でざっと円形に近づけます。
![surly_r_idaptar_07s surly_r_idaptar_07s](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/70/ff/27dc2c1059c3181f5a76a19ce5f008fe_s.jpg)
ここからが大変です。粗削りの目安に、スペーサーにマジックで印を付けました。この幅の大きい方を削る訳です。気が遠くなりそう。
![surly_r_idaptar_08s surly_r_idaptar_08s](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/54/0e/41e49863a014e9cc10863fedbebba529_s.jpg)
小さい部品なので、このようにして金ヤスリの上でスペーサーを動かして削ります。結構音が響くのでスポンジにタオルを巻いたモノを敷いて作業します。
三分削っても0.1mmも削れません。押し出しアルミパイプのようなヤワな材質では無いようです。それなりの材質を使っているようです。MR.コントロールをバカにしてはいけません。
あまりに気が遠くなりそうなので、キッチンタイマーを使って5分ごとに寸法をチェックするようにしました。少しは気がまぎれます。
![surly_r_idaptar_09s surly_r_idaptar_09s](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5a/20/a355428ce318e6d2151577de98f38653_s.jpg)
はい!これが仕上がった状態。最後は砥石で仕上げます。削ること約一時間半。もう指が痛いです。今日は、ここまでが限界。
ちなみに寸法は2.0mmキッチリに仕上がりました。私の安物ノギスを信じればですけど。
![surly_r_idaptar_10s surly_r_idaptar_10s](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/02/8f/6027a7aaa4de4970d54bdd7816d32148_s.jpg)
これが、スペーサーを仮組した状態。薄厚のハブレンチを持っていないので、週末自転車屋さんで本組みしないと、上記[原因究明]の理屈が合っているか分かりません。
お~指痛っ!今日はココまでです。次はナットを削るのか?何らかの炭素鋼だろうしなぁ~。ステンレス程では無いだろうけど硬いよなぁ~。もうしばらくは削りたくないなぁ~。