小太りMTB

ちっともMTBに乗ってないMTBerのブログ

30 Rrハブ廻りの問題(その3)

2005年06月07日 | MTB[SURLY 1×1]
 「エピソードⅤ オートマチック・マニアックスの逆襲」、「エピソードⅣ 新たなる希望」ときて、「エピソードⅢ こぶの復讐」でRrハブ廻りは完結の筈だったのですけど、分かり難いタイトルパロディーなどやっている余裕は無くなってしまいました。
 とりあえず、今まで実施した内容をNGも含めて記録しておきましょう。って言ってもOK項目は一件だけですけど。

[問題1.ハブエンド幅関係]

(1)LH側: フレームにハブが納まらない

対策案①: 管筒スペーサー+薄厚ナット→NG
 現象を一方向のみから見てますね。もうチョット多方向から物事を観察するようにしましょう。なんて自分で評論してみたりして。前回NO.29の記事に書いた通り、ハブの回転が重くなる為NGです。何故回転が重くなるか原因を追求しないとダメですね。
 では、やったことを書いておきます。
surly_r_hub_06s これは管筒スペーサーを作る為にホームセンターから買ってきたアルミパイプ。押し出し成形品です。締め付け時に端面が挫屈するのは承知の上です。挫屈したらワッシャーを足していけば良いんです。
 ロール成形+溶接のステンレスパイプもあったンですけど、加工が大変だし溶接もチョット心配。耐荷重(荷重方向不明ってトコが不安を誘う)が書いてあったンで母材破壊になるから大丈夫なんでしょうけど・・・。まあ、いきなり壊れるより、ゆっくり壊れてくれた方がありがたいってことでアルミパイプにしました。
surly_r_hub_07s このようにパイプカッター(自転車屋さんのを借用)でカットします。金ノコより簡単だし、金ノコ用のガイドはパイプが細すぎて使えませんでした。
 
surly_r_hub_09s カットしたパイプはノギスで測りながら砥石で端面を仕上げます。端面同士の平行度0.1mmで良しとしています。結構地道な作業。とてもステンレス材でやる気にはなりません。
 組み上がりの画像は、ショックで撮るのを忘れました。どうせNGですから要りませんね。

対策案②: 薄厚ダブルナット→NG
surly_r_hub_08s その場しのぎです。逃げですね。逃げ。こういう対応が重大不具合や事故を招いたりするンです。なんて知ったようなコトを言ったりしたりして。第一、。前回NO.29の記事に書いた通り寸法の計算間違ってます。
 寸法を勘違いしていたンで、スペーサーを挟んでいます。スペーサーはMRPに付属のチェーンリングナット用。本番は勿体無いンで、MR.コントロールのモノを使うつもりでした。

(2)RH側: エンド幅合わせ

対応策: 管筒スペーサー+薄厚ナット→OK加工済み
surly_r_hub_10s これは簡単です。この図の②の通り管筒とこれを固定するナットを設ければ良いだけです。写真のコグ側から、玉押し、玉押し固定のナット(この端面がインター3本来のハブエンドになります。)、製作したアルミ管筒スペーサー、スペーサー固定用の薄厚ナット、となります。

[問題2.変速用プッシュロッドのストローク不足]

インター3変速プッシュロッドの概要
surly_r_hub_01s 上記「(2)RH側: エンド幅合わせ」の写真のアクスルシャフト端から飛び出ている銀色のロッドが、変速用プッシュロッドです。このロッドを押し込むことにより、インター3の変速が行われます。
 上の写真が、プッシュロッドを押し込むための部品「ベルクランク」を組み付けた映像です。ワイヤーケーブルを引っ張ることにより、ベルクランクのレバーがプッシュロッドを押し込みます。ワイヤーをシフターで引っ張ればマニュアルになり、アクチュエーターで引っ張ればオートマになります。ちなみにベルクランク部の外観はコレです。

問題点: ロッドの変速させる為のストロークが不足する
・オートマDMRのアクスルシャフト右端の軸方向の位置が、変速の最適位置であった。
 (最適になるようインナーケーブルの張りを調整してあった。)
・オートマDMRの状態において、ケーブルの調整幅は使いきっている。
・サーリーは、DMRに対してチェーンラインが、左側に9.9mm移動している。(この図右側中央)
・よって、ハブもベルクランクに対して、9.9mm離れる。
・よって、9.9mmベルクランクがロッドを押しきれない。
 (実際は、チェーン引きの板厚も加わるので11mm以上。)

対策案①: インナーケーブルの引き代を変える
 インナーケーブル長とアウターチューブ長の差異で引き代を変えるってことです。MTBやロードバイクでは当たり前のことですね。でもこのオートDのワイヤーは、両端がタイコになっているんですよ。てっことは、インナーケーブルを張り代えるには、どちらかのタイコをワイヤーにくっつけなければいけません。素人には出来ない芸当でしょ? プリティグッドさんから、これが出来る部品が出てはいるんですけど。
 例えインナーケーブルの引き代が変えられたとしても、ロッドのストロークがベルクランクのレバーの可動範囲を超えている可能性があります。

対策案②: プッシュロッドを延長する
 この図の③のように、何らかの方法でプッシュロッドを延長します。溶接、ボルト等も考えましたが、図のようにステンレス製のクギを使うのがコスト、加工上最も現実的かと思えます。問題はピンポイントで径3.8mmのロッドに径1.8mmの穴が空けられるか?電ドルでです。まさに人間ボール盤。私のウデ次第です。

上記①、②案については、ハブをフレームに組んで、実際の不足ストロークを見極めてから判断します。

 さて、問題山積な訳ですが、幾つか対策の構想はあります。でも構想だけなので、今回は解決策を示さないまま、気持ち悪く終了ぉ~!