川井郁子Violin Concert
川井さんのヴァイオリン・コンサート(於:川口総合文化センター・リリア音楽ホール)に行きました。円熟しつつある彼女の演奏に堪能しました。
プログラムは以下のとおりです。
<Part1>
①リベル。タンゴ(アストル・ピアソル)
②水風景(川井郁子)
③パッション・イン・ブルー(川井郁子)
④亡き王女のためのパヴァーヌ(モーリス・ラヴェル)
⑤チャルダッシュ(ヴァイットリオ・モンティ)
⑥序奏とロンド・カプリチオーゾ(カミーユ・サン=サーンス)
<Part2>
①花音ーかのんー(川井郁子)
②夕顔(川井郁子)
③エル・チョクロ(アンヘル・ヴィッジョルド)
④ラ・クンパルシータ(マトス・ロドリゲス)
⑤レッド・バイオリン(ロドリーゴ/アランフェス協奏曲より)
*以上の他に数曲オリジナル曲が入りました。
曲目はタンゴあり、自作の曲あり、クラシックのアレンジがあり、バラエティーにとんでいました。「花音」は最近生まれたお子さん(1歳3か月)の娘さんの名前です。ヴァイオリニストでありながら女性として、母として演奏に、作曲に精力的にとりくんでいます。ピアノにフェビアン・レザ・パネさん、ギターに天野清継さんが付いていました。
川井さんの特徴は自分で作曲したものがかなり入っていること、ラテン系の官能的な演奏に魅力があること、そしてクラシックからの編曲がプログラムに入っていることです。この日は、これら3つの要素が如何なく発揮されて、バイオリンの音色は多彩でに、秋の冷気に響いてさえわたっていました。
第一部は白いドレス、第二部は青のドレス、演出効果もありました。
10月からは朝のラジオ番組にレギュラー出演とのこと、また近々ニューヨークのカーネギーホールの演奏も決まっているそうです。何故、こんなことを知っているかというと、演奏は軽いトークを挟みながら進んだからです。
アンコール曲は「浜辺の歌」でした。情感のこもった演奏でした。
おしまい。