MOVIE KINGDOM Ⅱ

映画に関する話題やライブ&イベント、ローカルなグルメ情報など色々話題を広げて行きます
ポイントは★~★★★★★★

グルメスポットvol.1 「やまちゃん」(たこ焼き)

2006-12-19 00:58:51 | グルメ
近鉄南大阪線阿部野橋駅下車 南側出口スグ

近鉄阿部野橋駅のスグ裏にあるお店で、とにかく連日行列が絶えない(たまに絶えるか・・)たこ焼きやさん!
スグ裏が阿倍野のファッション発信元とも言うべき「阿倍野HOOP」があり、客層は学生、カップルが多くて夜や土日などは道路沿いに座り込んで食べてる若者で溢れかえってます(これは迷惑やね)
何もつけずに食べるノーマルが基本形のようですがダシにこだわりを持ち色んな具材がダシに入ってます(バナナとか)
でも私は少し油っぽさを感じるんですが・・・歳かな?

たこ焼き10個¥350~より

大阪のグルメ雑誌なんかには良く出てます。


画像は行列の多い本店から徒歩数十秒の所にある比較的空いてる2号店です。

No.124 「犬神家の一族」 (2006年 日本 135分 ビスタ)

2006-12-18 01:21:55 | 2006年劇場鑑賞
監督 市川崑
出演 石坂浩二
    松嶋菜々子
    富司純子



30年前に角川春樹事務所第1回作品として公開された「犬神家の一族」。
横溝正史の文庫が当時ベストセラーとなり、映画&小説で一大横溝ブームが到来しました。
1976年当時は何気に映画ファンだった小学5年生の私は、大阪の難波に住んでいて自宅から少しいくと大阪ミナミの大盛り場だった。
期間限定で越境通学だった当時の私は近所には友達がいなく、独りで毎日のように高島屋なんかの玩具売り場で戦艦や戦闘機のプラモデルを眺めに(ほしいと指をくわえて見てるだけだが・・・)行き、帰りには高島屋の向かえにある南街会館という映画館が5館入ってるビルに寄り、映画の看板やポスター、劇場前に設置されたモニターで次回作などの予告を見て楽しんでいたもんでした。
その南街会館の地下にある「なんば東宝」で上映されていたのが「犬神家の一族」だった。

現在のように入れ替え制や指定席制などは限られた劇場のみあるだけで、ほとんどの劇場は入れ替えなしの自由席でした。
当然ながら{立ち見}という現在では珍しくなりつつある現象が頻繁に起こっておりました。
ある日なんば東宝の前で立ってると、館内は満員らしく立ち見でドアが閉まらないのかして少しドアが半開きになっていたので背伸びして覗くとドアの隙間からスクリーンが見えた!
調度、珠世がボートで遭難するシーンだったんですが、少しだけだったけど徳した気分でしたね~

その後、兄に頼み込んでなんば東宝に連れてってもらいついに「犬神家の一族」を目にする事になりました。
スケキヨの不気味な仮面と形相にビビリ、残酷な殺人シーンに戦慄!加藤武の珍推理に笑ったもんでした・・・しかし何と言っても石坂浩二の金田一耕介が印象深かったですね。
風采の上がらないダサい出で立ちなんだが、それが子供心にかっこよく写りましたよ。

30年の時を越え何故かリメイクとして製作され公開された今回の「犬神家の一族」ですが、監督も同じで金田一も石坂浩二が演じていて、私事ながら見に行った劇場も30年前に旧作の「犬神家の一族」を見たなんば東宝のあった南街会館跡に建ったレジャービルにあるシネコンのTOHOシネマズなんば!
劇場の形こそ違え30年前と同じ場所で見たので感慨深いものが少しありましたね。

(あらすじ)

信州の犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛(仲代達矢)は、腹違いの3人の娘とその息子たち、佐兵衛の大恩人の孫娘、野々宮珠世(松嶋菜々子)らを残してこの世を去る。巨額の遺産が一族の争いの元凶となることを予期した法律事務所の若林は金田一耕助(石坂浩二)に調査を依頼するが、ほどなく一族間で次々と殺人事件が発生する。

今回リメイク作の前にオリジナル版をDVDで見て改めて作品の完成度の高さに感動したもんでしたが、今回のリメイク版は旧作の脚本をなぞったような感じで展開やセリフも場面の構図やカット割もほとんど旧作と同じで、予想はしてたけど「やはりそうだったか・・・」て感じで旧作をリアルタイムで知るものとしては複雑ですね。
カス・ヴァン・サント監督のリメイク版「サイコ」もほとんど同じ展開やカット割で作られたヒッチコックの模倣作品だったが、今回も監督自らが旧作を模倣したかのような感じだった。

旧作のような重厚な雰囲気は感じられず、少し軽~い感じになったよう思いますね。
同じオールスターキャストでも旧作の方が役者的には上のような気がしますし、さすが石坂金田一も前のようなハツラツとした感じはなく、年齢的な事もあるんだろうけどイマイチ元気が無いように思えた。
御馴染みの走ったりする場面や身のこなし方などの動きが何となく鈍ってるような気がするのは仕方ないかな?

警察署長の加藤武も髪の毛を黒く染め、眉毛を書いて再登板していたが、御馴染みの決めセリフ「よし!わかった」も旧作当時や以後のシリーズは館内爆笑だったが、今回は静かなモンでしたわ~
「ここで笑わな~」と思っても観客無反応でしたね(寂しい)
血マナくさい話だけにこのシリーズは結構笑わせる場面も多いんですが、ギャグも旧作当時のままで客席は無反応でした。

ヒロインの野々宮珠世役の松嶋菜々子も旧作の島田陽子さんの方は断然いい!
この役をするにはもう少し若い女優を探した方がよかったかな?
松嶋菜々子ではチョイ歳が行き過ぎてるかな~ やはり野々村珠世は島田陽子でないとね・・・

旧作を知らない新しい観客にはどう映るのかな?
旧作を知るものとしては、前と同じのを作ってもなぁ~と言う気もするし、逆に全然イメージの違うものが出来上がっても嫌やしな~と思いますけどね。

そっくりそのままリメイクはまるで芝居の再演を見てる感覚に陥りましたよ・・・でもエピローグだけは旧作と違いましたね。
これも個人的には旧作の方が好きだけど、より金田一耕介を神格化したような感じで旧作以上に金田一の存在にこだわりを持ち、あくまで金田一が主人公・・・て言う思いを感じますね。
市川崑監督は「金田一耕介は天使のような存在」と以前から言ってるように、まさにそれにこだわったようなラストでしたね~
いずれにしても・・・今作が大ヒットしても、もうリメイクしないでね~ もうええで・・・



★★★ 2006.12.17(日) TOHOシネマズなんば スクリーン5 18:00 G-20







原作本 「吸血鬼ドラキュラ」 ブラム・ストーカー著

2006-12-17 11:22:25 | 書籍
言わずと知れた吸血ドラキュラの原作です
これを見て映画版(クリストファー・リー版やベラ・ルゴシ版等)は原作に忠実ながらも結構脚色してるのがわかります

しかし読みどころも多いし恐怖小説としては第一級ではないでしょうか?
まさに不滅の一編ですね~
ただ個人的に映画に比べると最後はアッサリと呆気ないような・・・

原作本 「強襲部隊」 マーク・ボウデン著

2006-12-17 10:23:11 | 書籍
ソマリアでの紛争でのアメリカ軍の精鋭デルタ部隊がある作戦を敢行するが成功を目前にブラックホーク・ヘリコプターが撃墜されたことから一転窮地に立たされる・・・
 映画「ブラックホークダウン」の原作ですが、映画さながらの臨場感溢れる描写が凄い!
本の八割方以上は戦闘描写というのも映画同様ですね。
息を呑むような凄い一冊です!

原作本 「エクソシスト」 W・P・ブラッティ著

2006-12-17 10:20:16 | 書籍
オカルト映画の大傑作の同名作品の原作
原作者が映画の脚本を担当したこともあり映画は原作にほぼ忠実なのがわかります
活字からも人間対悪魔の迫力ある対決が伝わってきますね

映画を先に見てから原作を読んだので、読みながら映画の場面を想像してしまいました。
見てから読むか?読んでから見るか?私は読んでから映画を見たいほうですね
映画を先に見るとそのイメージがどうしても付いてきますからね






No.123 「武士の一分 」 (2006年 日本 121分 ビスタ)

2006-12-16 00:43:43 | 2006年劇場鑑賞
監督 山田洋次
出演 木村拓哉
    檀れい
    坂東三津五郎



藤沢周平原作の映画化作品がここ数年続いているが、「たそがれ清兵衛」「隠し剣 鬼の爪」「蝉しぐれ」と製作されているが見たのは「蝉しぐれ」のみでした。
昨年の「蝉しぐれ」は自身の2005年度のベストテンに選んだほどの高得点を付けた作品だったが今回のキムタク主演で話題の「武士の一分 」は果たしてどうか・・・?

(あらすじ)

下級武士の三村新之丞(木村拓哉)は、妻の加世(檀れい)とともに幸せに暮らしていた。しかし、藩主の毒見役を務め、失明してしまったことから人生の歯車が狂い始める。妻が番頭の島田(坂東三津五郎)といい仲であることが判明し、絶望のなか離縁を決意。愛する妻を奪われた悲しみと怒りを胸に、新之丞は島田に“武士の一分”を賭けた果し合いを挑む。

前半まだ目の見えてるキムタクの演技を見てると「あ~いつものキムタクやな~」ていう感じで時代劇だからどうのて言う感じはなかったけど、視力を失い盲目になってからの芝居が予想以上上手かったと思いますよ。
周りのキャスティングにも助けられてるかも知れないけど、盲目の演技の中での存在感が充分感じられました。

時代劇の割りには立ち回りがほとんど無く、クライマックスの坂東三津五郎との果し合いが唯一の立ち回り(まだ「蝉しぐれ」の方がリアルな立ち回りがあった)
しかしこれもそんな派手なものでなく、どちらかと言うとアッサリ決着が付くほう。

この作品はキムタク扮する新之丞と檀れい扮する加世との夫婦愛をメインに描いたラブストーリーだと思います。
視力を失くした新之丞を献身的に看病し、ひたすら尽くして行くいじらしいほどの愛情を注ぐ加世の姿は古き日本特有の奥様像かも知れないですね。
彼を救うために番頭の島田の言いなりになってしまう姿に自己を犠牲にしてまで想う気持ちの深さと悲しさを檀れいさんが上手く表現していたと思います。

悪役の島田を演じる坂東三津五郎がさすがの貫禄で、登場場面はそんなに多くないけど、彼がスクリーンに映るだけで画面が締まりますね。
これはさすがの天下の木村拓哉でも足元に及びません!

若い2人の夫婦愛とそれを取り巻く様々な人間模様、そしてタイトルにある「武士の一分」を架けた男のプライド・・・時代劇=チャンバラではなく、様々な思いが交差する深い人間ドラマって感じの作品です。



★★★★ 2006.12.14(木) 動物園前シネフェスタ4 シネマ2 18:00 中央端




「犬神家の一族」

2006-12-13 01:04:53 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
この作品は日本映画や出版界にも多大な影響与えた作品ではないでしょうか?
この作品以降「角川映画」と言う名のブランドが次々と映画界を席巻し、金田一シリーズに留まらす、森村誠一の「人間の証明」「野生の証明」高木彬光の「白昼の死角」、そして一連の薬師丸ひろ子や原田知世主演のシリーズ・・・映画と原作本とのコラボレーション的な売り方、そして当時流行だしたレンタルビデオの拡大にともない、公開と同時にビデオまでも発売してしまう・・・まさに日本の映画界は角川一色の時期がありました。

それもこれもこの作品が全て始まりでしたね~
私もこの作品を劇場で見たのは小学生の高学年だったけど、凄い面白かったので原作の小説を映画を見た後に読みました。
以後横溝正史の作品はほとんど一気に読破しましたね~

久々にDVDで鑑賞したけど、やはり5作品ある市川&石坂金田一シリーズの中ではまさに最高の出来ですね。
他のシリーズも好きだけど、この「犬神家の一族」は別格ですね
豪華キャストもさることながら、出番があまりない三木のり平や岸田今日子など出てくる人物全てが適材適所の役柄で印象深いですね。
早いカット割りによるスピーディなセリフの掛け合いや短いカットのインサート等市川昆監督の映像美もフルに活かされた感じですね。

今見たら犯人バレバレ見たいなところがあるけど、純和風な中での恐ろしくも悲しい血と因縁のドラマ・・・高峰三枝子の鬼気迫る芝居や可憐なヒロイン島田陽子、仮面の助清の不気味ないでたち・・・もうリメイク版を見るまでもなくこの作品を越えるのは無理だと核心しましたよ。

そしてやはり石坂金田一がいいですよね~ 後にTVシリーズで古谷一行が演ったけど、キャラ的に近いけど少しアレンジがあったし、西田敏行、加賀岳史、渥美清(!)豊川悦二(曝)・・・色んな金田一耕介がこれ以降出てきたけど、やはり石坂浩二は一番ですね(二枚目ってとこが違うという人もいるけど)

忘れては行けない湖面の逆立ち・・・日本映画史に残る死体やな~



★★★★★★

No.122 「カオス」 (2005年 加/英/米 107分 シネスコ)

2006-12-12 00:10:51 | 2006年劇場鑑賞
監督 トニー・ジグリオ
出演 ジェイソン・ステイサム
    ウェズリー・スナイプス
    ライアン・フィリップ



御馴染み天六シネ5ビルで開催された「ウェズリー・スナイプス大運動会」で「ザ・マークスマン」「デトネーター」「7セカンズ」と立て続けにウェズリー・スナイプスの作品を見たせいで「当分はウェズリーは要らんで・・・」と食傷気味だったとこに「ウェズリー・スナイプス大運動会」の次に公開されたこの作品「カオス」・・・また出とるがなウェズリーが!

しかし今回はワンマン的に大活躍する主演作ではなくジェイソン・ステイサムやライアン・フィリップとの共演てことでまず一安心(何でや!)
しかも今回は銀行を乗っ取る悪役ってことで、それを追う刑事がジェイソン・ステイサム・・・何かこれが期待できそうだな~
TVのCMもバンバンやってたしな(TVのCMに「ホクテンザ」って文字が出ただけで何か凄いと思ってしまった・・・)

(あらすじ)

シアトルの銀行を武装強盗団が襲撃し、リーダーのローレンツ(ウェズリー・スナイプス)は、交渉人にコナーズ刑事(ジェイソン・ステイサム)を指名する。交渉中、一味は警察の裏をかいて逃走してしまうが、銀行からは何も盗まれていないことが判明。コナーズは新米刑事デッカー(ライアン・フィリップ)と組み、不可解な事件を追うが……。

強盗団リーダーのウェズリー・スナイプスを追う刑事ジェイソン・ステイサム・・・筋肉派の2人の対決だけに盛り上がりますね。
一見畑違い(?)の優男ライアン・フィリップも明晰な頭脳でこの2人の間に割って入って参戦!
武道派のジェイソン・ステイサムが気づかない手がかりを見つけて事件の核心に迫る。
この3人の色合いが良く出ていて中々面白い作品でしたね。

派手なアクションが中心の映画だと思って見てると意外とこの映画は「クセモノ」だったりする所がいいですね。
二転三転するストーリー展開に細かく張られた伏線や何気ないセリフのやり取りが後に重要になってたりと、実に巧妙に練られた脚本に単なる肉体派俳優たちによるアクションムービー感覚で見てると「こんな映画やったんか~!」と鑑賞後に何となくのお徳感があるかもね?
私はそんな映画だと言う予備知識で見てたのでやや期待が大きすぎたせいもあり、若干の物足りなさはあったけど、それでも割りと良く出来た映画だと思いましたよ。
期待せず見たらこれは拾い物だと思うでしょうね~
勿論、期待して見ても充分楽しめますがね・・・メーカー在庫処分市のような「ウェズリー・スナイプス大運動会」よりは断然いいですよ!
久々の天六シネ5ビルの当りでしたわ!



★★★ 2006.12.8(金) ホクテンザ1 23:30 4列目端

No.121 「プラダを着た悪魔」 (2006年 米 110分 シネスコ)

2006-12-11 00:21:59 | 2006年劇場鑑賞
監督 デヴィッド・フランケル
出演 アン・ハサウェイ
    メリル・ストリープ
    エミリー・ブラント



女性が主人公で仕事でどんどんと成功へとのしあがって行くサクセスストーリーはアメリカ映画では良くありますね
例えばメラニーグリフィス主演の「ワーキングガール」何て作品もそんな感じの映画でした。
たしかあれも部下のメラニーのアイディアを盗むような悪魔のような上司にシガニーウィーバーが扮してましたが この作品もタイトル通り「プラダを着た悪魔」に扮するのが名女優メリルストリーブ。
この映画は主演のアンハザウェイよりこの敵役(?)のメリルストリーブの好演が大きいと個人的には思いますね。

(あらすじ)

アンディ(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを志しNYにやって来る。オシャレに関心のない彼女は、無謀にも一流ファッション誌ランウェイの面接を受ける。編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のジュニア・アシスタントの仕事を手に入れるのだが、翌朝から24時間公私の区別なく携帯が鳴り続ける悪夢の日々が始まった。

最初はファッションなんか無頓着で全然興味がない主人公アンディが鬼のような編集長ミランダの雑用で振り回される序盤はよくあるコメディ映画風です。
ファッション雑誌の裏側も見せてくれるのも興味深いですね。
なにしろアン・ハサウェイすらこの世界では太ってる部類に入るらしんですから・・・

地獄のような日々に耐え切れずケツを割ろうとした時にさりげなくミランダの片腕スタンリー・トゥッチに励まされる・・・ここからアンディの意識改革?によりダサい女の子(私から見たらそうは思えんのだが)が見る見るうちにファッショナブルなブランド服に身を包んだ女性に変身!
ここからファッション、ファッションの連続でアンディが次々と着ていく衣装の素晴らしさ・・・と言ってもファッションに疎い私にはよく分からない(高そうな服ってのはわかるけど)やはりこの作品は女性が見るとそこらの所は楽しいと思いますね。

仕事が成功してと友人や恋人からは「人が変わった」と言って非難されてしまうお約束的な展開になっていくが、最後は鬼編集長ミランダを見返すような結末かと思ったけど鬼編集長のミランダの人間的な弱い部分を垣間見せてくれて、カリスマ性のあるセレブな彼女もやはり1人の女であり、妻であり母である・・・「ワーキングガール」のシガニーウィーバーような悪役的な扱い出ないところが違った意味でラストの爽快感になってるところですね。

氷の女ミランダがフッともらす人間的な微笑みがこの作品を実に後味の良いものしています。
やはりメリル・ストリーブの見事な芝居がこの作品をグッと締めてるように思いますね。



★★★ 2006.12.7(木) アポロシネマ8 スクリーン7 18:45 K-3

No.120 「トゥモロー・ワールド」 (2006年 米/英 109分 ビスタ)

2006-12-10 00:34:41 | 2006年劇場鑑賞
監督 アルフォンソ・キュアロン
出演 クライヴ・オーウェン
    ジュリアン・ムーア
    マイケル・ケイン



ぼつぼつ正月映画の公開が始り出したこの時期だが大体11月中旬からつなぎ的な役割の作品が公開されて正月番組へとつながれて行く。
そんな意味でこの「トゥモロー・ワールド」はあまり期待もしてなかったし、これよりむしろこの作品の前に公開されていて見逃したK・サザーランドの「ザ・センチネル/陰謀の星条旗」の方が見たいぐらいだった・・・

しかし今年の劇場鑑賞数120本目となるこの映画だが、期待してなかった分を差し引いても思わず画面にのめり込んでしまったのでありました・・・
「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュアロン監督作だが、どうしてどうして「ハリポタ」よりも数倍オモシロイぞ~この映画は!

(あらすじ)

西暦2027年、人類は18年間の長期に渡って子どもが生まれない未曾有の異常事態が続いており、このままでは人類絶滅の危機は免れなかった。そんな中、国家の仕事に就くテオ(クライヴ・オーウェン)が、人類存続に関係する重要な情報を握り始める。人類の未来はおろか自分の将来でさえ興味を示さないテオだったが……。

近未来といっても現代の都市とあまり変わり映えのしない街中での突然のカフェ大爆破のシーンから幕を開けるこの作品ですが、現実にテロリストが蔓延る現代と近未来もあまり変わらないね。
SFサスペンスのつもりで見ていたんだが、ドキュメンタリータッチの描写に意表をつかれました。
特に車を襲撃されるシーンの長回しはカメラを狭い車内で回し、前方と後方を交互にパーンさせながら襲撃される車内の{緊迫感}を出し、それがスクリーンを通して観客に{臨場感}として伝わってきますね。
こういう効果的な技法はクライマックスでもクライヴ・オーウェンの後をカメラが銃弾が飛び交う中を追っていく場面にも使われています。
ローアングルから手持ちカメラによるロングショットはS・キューブリック監督の「フルメタルジャケット」を彷彿させます。
まるで戦争映画を見てるかのような迫真の場面が続々出てきます。

ジュリアン・ムーアが意外と出番が少ないの意外だったな~

子供が産めなくなった近未来に産まれてしまった子供を守るため奮闘する主人公のセオ=クライヴ・オーウェンの姿に生きるための悲壮感を感じます。
この映画のような恐ろしい時代が来るのか?小さい命を守ろうとする人々の姿に時代や情勢が変わっても命の大切さと人類という種族を残していく意味=希望を痛切に感じます。



★★★★ 2006.12.7(木) アポロシネマ8 スクリーン3 16:10 H-3