MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

「犬神家の一族」

2006-12-13 01:04:53 | DVD&ビデオ&テレビ(地上波/CS)
この作品は日本映画や出版界にも多大な影響与えた作品ではないでしょうか?
この作品以降「角川映画」と言う名のブランドが次々と映画界を席巻し、金田一シリーズに留まらす、森村誠一の「人間の証明」「野生の証明」高木彬光の「白昼の死角」、そして一連の薬師丸ひろ子や原田知世主演のシリーズ・・・映画と原作本とのコラボレーション的な売り方、そして当時流行だしたレンタルビデオの拡大にともない、公開と同時にビデオまでも発売してしまう・・・まさに日本の映画界は角川一色の時期がありました。

それもこれもこの作品が全て始まりでしたね~
私もこの作品を劇場で見たのは小学生の高学年だったけど、凄い面白かったので原作の小説を映画を見た後に読みました。
以後横溝正史の作品はほとんど一気に読破しましたね~

久々にDVDで鑑賞したけど、やはり5作品ある市川&石坂金田一シリーズの中ではまさに最高の出来ですね。
他のシリーズも好きだけど、この「犬神家の一族」は別格ですね
豪華キャストもさることながら、出番があまりない三木のり平や岸田今日子など出てくる人物全てが適材適所の役柄で印象深いですね。
早いカット割りによるスピーディなセリフの掛け合いや短いカットのインサート等市川昆監督の映像美もフルに活かされた感じですね。

今見たら犯人バレバレ見たいなところがあるけど、純和風な中での恐ろしくも悲しい血と因縁のドラマ・・・高峰三枝子の鬼気迫る芝居や可憐なヒロイン島田陽子、仮面の助清の不気味ないでたち・・・もうリメイク版を見るまでもなくこの作品を越えるのは無理だと核心しましたよ。

そしてやはり石坂金田一がいいですよね~ 後にTVシリーズで古谷一行が演ったけど、キャラ的に近いけど少しアレンジがあったし、西田敏行、加賀岳史、渥美清(!)豊川悦二(曝)・・・色んな金田一耕介がこれ以降出てきたけど、やはり石坂浩二は一番ですね(二枚目ってとこが違うという人もいるけど)

忘れては行けない湖面の逆立ち・・・日本映画史に残る死体やな~



★★★★★★