MOVIE KINGDOM Ⅱ

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ポイントは★~★★★★★★

No.118 「ソウ3」 (2006年 米 108分 ビスタ)

2006-12-04 01:25:16 | 2006年劇場鑑賞
監督 ダーレン・リン・バウズマン
出演 トビン・ベル
    ショウニー・スミス
    アンガス・マクファーデン



斬新なストーリーとアイディアで世界中を震撼させたスリラー映画「ソウ」「ソウ2」に続くシリーズ第3弾。
ここまで来ると大抵のシリーズ物は力尽きて尻すぼみになっていくんだが、製作者たちのこだわりと悪趣味(?)がますますエスカレートしていきシリーズを重ねるごとにパワーアップしていく。
特に今回は過去2作より遙に残虐性がエスカレートしていき、R指定度全開の壮絶な映像で見るものを視覚的にも刺激していきます。

(あらすじ)

殺人現場に呼び出された女刑事ケリー(ディナ・メイヤー)は、鎖に繋がれ、爆弾で飛び散った死体を目撃する。死体が行方不明の同僚ではなかったことに彼女は胸をなでおろすが、ジグソウはもう動けないはずだったことから、誰の仕業なのか疑問を抱く。
その夜、ケリーは何者かに拉致され、気がつくと地下室に監禁されていた

2作目の続きから始るこの作品ですが、前2作はまず必修科目だと思いましたね。
公開前週に「ソウ」「ソウ2」「ソウ3」の3本立てのイッキ見上映会が企画されてましたが、この企画は結構「ソウ3」を見るにあたっては良い企画だったと思います。
特に今回は前2作品とつながりのある場面が多数出てくるので見ておいた方が良いでしょうね~

               ネタバレ注意報































今回はジグゾウと弟子のアマンダの親子のようで時には愛人とも思えるような不思議な関係が随所に織り込まれ、瀕死のジグゾウに罠にはめられゲームをするハメになった延命処置をする女医との関係に序々精神的に壊れていくアマンダの姿にジグゾウに対する師弟関係というより男女関係の嫉妬心を垣間見れましたね。
そういう心理的な部分さえもトリックとして用いられてる所は感心ですね。

相変わらず手の込んだ残酷ゲームの手段も硫酸や(硫酸のビーカーの中に鍵が沈んでたりする!)ミンチの機械と言ったものまで出てくるますますの悪ノリぶり・・・
ジグゾウとアマンダのアジトにある実験室はさなが007の秘密兵器センターのような感んじで机中に殺人アイテムがゴロゴロと転がっている有り様・・・こいつら殺人鬼にしては科学的だったりするんですね。
人間の体を引き裂く殺人マシーンや体を捻じ曲げていく機械など大掛かりな殺人アイテムも凄いけど、ジグゾウの頭蓋骨に穴をあけ手術する場面の妙なリアルさも刺激的ですね。

前半の前作から続く前フリ的な展開は少し過去2作よりテンション的には落ちるかな~と思ってたが本題に入ってからは緊張感みなぎる展開にまだまだ勢いは衰えないと感じましたね

一人の男を監禁して様々なゲームを消化させていく寝たきりのジグゾウとアマンダ。
そしてそのジグゾウをゲームが終わるまで延命治療しなければ首の爆弾が爆発する女医・・・二つの過酷なゲームが同時進行で描かれていき双方2つのサスペンスが同時に見せられていきます。
不思議にリンクする2つのゲームの関連がこの映画を緊張感あるものにし、それと同時に過去2作品の重要な部分によるジグゾウとアマンダの行動が描かれていくところも見所でした。
ジグゾウとアマンダの今の状況とアマンダが如何にしてジグゾウのパートナーになっていくのか・・・流行のジグゾウとアマンダのビギニング物であったりもする。

何故、ジグゾウとアマンダはこんなゲーム仕掛けていくのか・・・明確な動機はハッキリしないけど(一応は命を粗末にするやつらを懲らしめてる見たいだが)またその辺のあやふやな所がこのシリーズのなんとも言えない怖さの核になってるんではないでしょか?

「ソウ4」が製作されるらしいですが・・・やはりあの続きなんでしょうね~・・・一体誰がジグゾウの???



★★★★ 2006.11.30(木) 敷島シネポップ スクリーン1 17:45 L-6