キャシー・マロリーシリーズの『吊るされた女』を読みました。
ある娼婦が異常な殺され方で発見されました。ブロンドの髪を切られ、口に突っ込まれ、首を吊るされていたのです。部屋には異常な数のハエがいました。この娼婦はキャシーの相棒ライカーの情報提供者であったばかりか、その昔ストリートチルドレンだったキャシーを守ってくれた女性でした。この事件を捜査するうちにキャシーは亡き父ルイが語っていた未解決事件との関連性に気づきました。
再び同様の事件が起こりました。今回もブロンドの女性で女優志望の女性でした。ストーカー被害を訴えていた被害者はやはり髪を切られ、口に突っ込まれ、首を吊るされた姿で発見されました。連続殺人事件として警察は本腰を入れて捜査します。
本筋とは関係ない要素が入ってくるのもいつも通りです。ここではウィチタ・キッドというガンマンが活躍するウエスタンのペーパーバックが出て来ます。ただ、それほど無理も破綻もなくて、ミステリーとして読みやすい内容になっています。面白かったです。