ジョージ・ガーシュインはアメリカの産んだ最高の作曲家の一人だと思います。
彼の曲はクラシック、ジャズ、ミュージカル、そして映画とさまざまなジャンルで使われて親しまれて来ています。そんな彼の業績に対して作られたアルバムが、ハービー・ハンコックの『ガーシュインズワールド』です。
グラミーにも輝いたこのアルバムでは、ガーシュインの数々の名曲を、名手ハービーがさまざまなアレンジで聴かせてくれます。まるで料理の達人が、素晴らしい素材をさまざまに料理するような趣きがあります。もうずいぶん前のアルバムですが、今聴いても全く古く感じないのは素晴らしいです。ガーシュインのJazzっぽい部分のエッセンスがしっかりわかる作り方で、サウンド的にもかなり冒険しているのに全く破綻がない見事なアルバムです。
ガーシュインの名曲は、それこそJazzのビッグネームはたいてい演奏していますが、中でも僕が好きなのは、ビル・エバンスの『At the Montreal Jazz Festival』の「愛するポーギー」です。彼らしく軽妙に出過ぎず、でもしっかりとスイングして演奏していて、毎回さすがだと思わせます。
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