黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『モンスターズ・イン・パラダイス 1』縞田理理(新書館)

2007-03-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
人間とモンスター…《神話的人類》の共存する大都市・アイオニア連邦ブルームフィールド市。
田舎から出てきたばかりの新米捜査官ジョエル・H・ホープは、着任早々、捜査部捜査課の風紀係異種族問題対策班に配属されてしまう……その部署は彼が苦手な《神話的人類》に関わる事件を専門に扱うところ。しかも、同じ部署の唯一の同僚カート・V・ウェステンラは《ヴァンピール》なのだった。
そんな中、《人類友愛団》という団体が《獅子神殿》の主であるレオニダス・S・パンテレオンを狙うという脅迫状が届き……『獅子神殿の主』、
カートが負った傷も癒えない中、2人は街で暴れているセントール(下半身が馬)に遭遇。彼は芸術家のトリストラム・C・ピュージーだった。そんな彼の行動から、《人類友愛団》に狙われることになり……『月下の蹄』、
超高層ビルの展望台の庇の上で、《神話的人物》の子供が動けなくなっているのを見た2人は救出に向かうが……『お返しは倍で』の3編収録。

ツンデレ?というくらいのカートのひねくれっぷりが可愛いです(笑)。

<07/3/29>

『サロメ後継』早瀬乱(角川書店)

2007-03-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
1999年4月、東京郊外のC市にある産業会館の玄関ホールの片隅で、箱詰めにされた指のない左手が発見された……しかも、その指は手首切断よりもずっと前から切り落とされていたらしい。
その事件を捜査するC署刑事課の刑事である井出川文隆は、そこで説明会を開いていた服飾会社“約束の地”と社長の瀬川真里亜に目をつける。妻と娘がリストカット常習者であったことから、彼女にもその雰囲気を感じ取る井出川は、捜査を開始するが、その後“欲望は伝染する”という謎の言葉を遺し、若い女性と共に焼身自殺を図ってしまう。
1999年8月、そんな父の死に不審を抱いた息子・文博は、父の同僚・那須の力を借りつつも“約束の地”について調べを進めていたが、やがて姿を消し……。
そして、2005年9月。外食産業にも進出、さらに成功をおさめていた“約束の地”に、入社することになった真里亜の姪・柳原美佐。彼女は、拒食症などを患う人々を演劇を通じて治療する支援センターで、働くことになるが……

一応ホラー?(一部SF的な設定もありますが)
いろんな意味でイタさが満点です;
……自分が不安定な時にはあまり読みたくない部類かも(笑)。

<07/3/27,28>

『エマ 8』森薫(エンターブレイン)

2007-03-27 | 読了本(漫画)
世間では、クリスタルパレスで開催されている世界初の万国博覧会が話題に。観に行きたいと願う青年・ダグだったが、先立つものがない。妻のケリーは、ぎりぎりの生活費を切り詰め、費用を捻出。2人で出かけることになり……『夢の水晶宮』、
保養地・ブライトンで、海水浴を楽しんでいた傷心のエレノア。そこへ突然の雨が降り、自分の小屋へ戻ろうとするも、番号を忘れてしまった彼女は、青年・アーネストの借りた小屋に入ってしまう。その後、別れた彼らは、パーティーで再会し……『ブライトンの海』、
市井に暮らす人々の日常と、新聞にまつわる小さな話……『The Times』、
実家へと帰省してきたターシャ。結婚が決まった兄、そしてあちこちに働きに出ている弟妹たちの近況を聞き、自分の身の振り方について思い悩むが……『家族と』を収録。

エマ番外編。脇役たちにスポットを当てたお話です。
『夢の~』は、エマが最初に仕えた奥様の若き日のお話(最後を読むまで気づきませんでしたが/笑)。
『ブライトン~』では、傷心のエレノアが前向きになれそうな終わり方で良かったです♪

<07/3/27>

『わが悲しき娼婦たちの思い出』G・ガルシア=マルケス(新潮社)

2007-03-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
90歳の自らの誕生日に、うら若い処女を狂ったように愛そうと決めた男。早速知り合いの娼家の女主人、ローサ・カバルカスに頼んだ彼は、一人の少女を紹介される。まだ14歳だという彼女に、“デルガディーナ”と名付け、思いを募らせるが、肉体関係は持たず、ただ彼女と一緒に時を過ごすだけで……

楽しく、ちょっとほほえましく読みました。
この作品は、エピグラムとしても上げられている、川端康成の『眠れる美女』を元にした作品だとか。
未読なので、そちらも是非読んでみたいです~♪

<07/3/26>

『プリンセス・プリンセス+(プラス)』つだみきよ(新書館)

2007-03-26 | 読了本(漫画)
2年生となり、亨たち3人は“姫”を卒業。
新しく“姫”になったのは、裕福な家に生まれた和泉巴と、両親をなくし兄妹たちと暮らす苦学生・松岡桐也の2人。
人懐っこく松岡につきまとう和泉は、彼の住むアパートまで押しかけるが、逆に彼に嫌われる始末。亨たちは、ぎくしゃくする2人の関係にやきもき。
何とか仲直りした2人だったが、和泉の言動から自分のコンプレックスを刺激される松岡は……

プリプリの続編。新しい2人の姫たちが主人公です。
2人ともそれぞれにかわいいのですが、姫としての話よりも、2人の関係が主なので、ストーリー的にはありがちな展開な気も;
今後続くのであれば、姫としての個性も出していって欲しい感じなのですが…。

<07/3/26>

『嘆きのサイレン 3』鈴木理華/茅田砂胡(中央公論新社)

2007-03-25 | 読了本(漫画)
人々を惑わせる感応頭脳・サイレンに、ルーファの歌を以て対抗することに。“天使の歌”の威力とは、そして結末は……
連邦大学・ヴェルナール校で学ぶジェームス。そこにジャスミンが臨時教官としてやってきた。そんな彼女にしごきにしごかれた学生たちは不満顔。そんな中、彼女から単位をもらえなかった上級生2人が、無断でシャトルに乗り込み、宇宙へ。成り行きでそこに同乗してしまったジェームスだったが……番外編『カウントダウン・ゼロ』を収録。

本編の他には、ジェームスくんががんばるお話(笑)。
いい子に育ちそうで、彼の将来もいろいろ楽しみですね~♪

<07/3/25>


『ツバサ 18』CLAMP(講談社)

2007-03-25 | 読了本(漫画)
満身創痍ながら水の対価を手に入れ、生還を果たしたさくらは、“砂の国”とファイを無事救う。
そして次元の魔女・侑子は、彼らにさくらの記憶を奪ったのは飛王・リードであり、彼女の記憶を飛び散らせることにより、彼女が記憶を探していろんな世界を巡ることが目的であったことを明かす……その為にもうひとりの小狼は創られたのだということも。
自分たちの旅が仕組まれたものであることを知りつつも、それでも、旅を続けることを決めた彼らは……。

いろいろと明らかになった巻でした。
また一歩強くなった感のあるさくらちゃんですが、そんな姿がちょっと痛々しくもあり;

<07/3/25>

『世界の中心、針山さん 2』成田良悟(メディアワークス)

2007-03-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
場所は、埼玉県所沢市。
実は、怖い話が苦手なタクシー運転手。ところが、客として乗ってきた少年少女の二人連れは、彼の思いとはうらはらに、タクシーにまつわる都市伝説を語り続ける。しかも“そういう話は、本物を引き寄せる”という不吉な発言も……。そんな彼らが降りた後、乗せたのはランドセルを背負った一人の少女。しかし彼女は……『としれじぇ2 ~たくしぃえれじぃ~』、
秘密結社“クロック”……それは世界征服をもくろむ、いわゆる“悪役”。その下級戦闘員であるNo.37564は、仲間からも恐れられるほど“最強”で……『37564人目の悲劇』、
体温が嫌いだという“殺し屋”は、深夜の墓場でひとりの少年に出会う。オランダから来た“呪学士”だと名乗る彼は、死体を操ることができ、その蘇らせたゾンビで、彼を追ってくる“死霊術師”に対抗するため、死体を探しているという……『THE DON'T OF THE DEAD』、
“ヒーロー”撃滅戦隊ジェノサイダーのリーダーで“レッド”・柏木クロス。そんな彼は、下級戦闘員に投げ飛ばされ、RV車の上に落下。警察に捕まっていた彼が、本部に戻ると、そこはもぬけのからだった…。しかたなく彼が向かった次の目的地は、RV車の持ち主である針山さんの家……『柏木クロスの真っ赤な死』の4編ほか、間章3編と余章の連作集(というか長編ぽいですが;)。

針山さん・第2弾。
何だか前にも増して、影が薄そうなんですが>針山さん(でも中心/笑)
前巻の登場人物たちも再登場しつつ、さらにパワーアップ?
No.37564とシルクと総統の関係がほのぼのしてて良いです♪

<07/3/25>