黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『図書館危機』有川浩(メディアワークス)

2007-03-02 | 読了本(小説、エッセイ等)
手塚の兄・慧により、憧れていた“王子様”が、よりにもよって上司である堂上であることを知らされてしまった笠原郁。これまでの数々の言動が思い出され、動揺を隠しきれない彼女。
そんな中、図書館内で小牧の恋人・毬江が悪質な痴漢に遭うという事件が発生。郁と柴崎が囮となり、犯人を捕まえることになり……『王子様、卒業』、
図書隊に入隊して一年十ヶ月が経ち、昇任試験の資格を得た郁たち。しかし筆記に不安を残す郁の他、余裕だと思われていた手塚は、今年の実技がよりにもよって大の苦手な“子供への絵本の読み聞かせ”であることを知って……『昇任試験、来たる』、
『週刊新世相』のベテラン記者・折口マキが、人気俳優・香坂大地の、それまで明らかににされていなかった生い立ちに迫るインタビューに成功。順調に思えた企画だったが、インタビューにあった彼の祖父の職業“床屋”という言葉を、メディア良化法の検閲に引っかかるという理由により“理容師”や“散髪屋”に換えたことから、香坂が激怒、出版が暗礁へと乗り上げた。図書特殊部隊隊長・玄田に何気に相談した折口は、大胆な提案をされる……『ねじれたコトバ』、
郁の故郷である茨城で行われる、県の美術展の警備に特殊部隊が応援を要請された。最優秀賞に選ばれた作品が良化特務機関に反対するかのようなものだった為である。しかし問題はそれだけではなく、茨城では館長として須賀原が着任して以来、戦闘職種の地位が貶められているという……『里帰り、勃発 茨城県展警備』、
いよいよ県展が開催。予想通り攻めいってきた良化部隊を相手に厳しい戦いを強いられる図書隊だったが……『図書館は誰がために 稲嶺、勇退』の5章。

前巻の最後でばらされてしまい、どうなることかと思いましたが、関係がいい感じに前進して結果的には良かったかも(笑)。
あとがきによるとあと1冊で終わるとか、果たしてどうまとまるのでしょうか?

<07/3/2>