黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ブルースカイ』桜庭一樹(早川書房)

2005-10-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
西暦1627年、ドイツ。魔女狩りの苛烈な嵐が吹き荒れるレンスの町で、10歳の少女マリーは〈アンチ・キリスト〉に出会った……。
西暦2022年、シンガポール。3Dアーティストの青年ディッキーは、ゴシックワールドの昏い眠りの中、絶滅したはずの“少女”というクリーチャーに出会う……。
そして、西暦2007年4月の日本。死にたくなるほどにきれいな空の下で……。
3つの箱庭と3つの青空、そして少女についての物語。

それぞれの時代での『少女』という存在の違いとか、『箱庭』という、ちょっとメタフィクション的な手法とかは、なかなかおもしろいと思ったのですが、ソラの想いがもう少し前面に出てると、感情移入はしやすいような気はしました。
あとは個人的に、第一の箱庭のマリーの話の続きが気になります~。

<05/10/23>