黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ななつのこものがたり』加納朋子/菊池健(東京創元社)

2005-10-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
おかあさんが、息子・はやてに語る、はやて少年とあやめさんの7つの謎のおはなし。
すいか畑で見張りをしていたはやて。ところが、すいかは消えてしまい……『すいかおばけ』、
永斎寺に伝わる"こんじきねずみ"。満月の夜になると動き出すという噂を確かめに行ったはやては……『金色のねずみ』、
夏休みの宿題に村の絵を描いたはやてとその友達。しかし誰も青空を描かず……『空の青』、
はやての友達が見せてくれた、見たこともない水色のチョウの標本。そのチョウを捕まえたいと思ったはやてだったのだが……『水色のチョウ』、
永斎寺に先代の代わりに来た和尚さんの連れて来た猫を竹やぶで見かけたはやて。そのあとで、失恋したというおじいさんを目撃し……『竹やぶ焼けた』、
和尚の飼い猫・シロが7匹の子どもを生み、それぞれもらい手が見つかったものの、その子猫たちは姿を消し……『ななつのこ』、
村のあじさいが、ほとんどピンクなのに、はやての庭にあるのはきれいな青。その理由は……『あした咲く花』。

絵がとても綺麗で、素敵に表現されてました♪
個人的に『竹やぶ~』『ななつのこ』に出てきた猫たちがかわいくて、めろめろ~(笑)。
……最後のページににやりとしたり(笑)。

<05/10/9>

『箪笥のなか』長野まゆみ(講談社)

2005-10-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
親類の家にあった紅い、古い箪笥。その箪笥を引き取ってからというもの、彼女の周辺にはさまざまな不思議なことが起こり……『箪笥のなか』『真珠採り』『岸辺』『函屋』『蛇の目』『琥珀』『雪鳥』『梔子』『貝雛』『花零る』の10編。連作短編集。

雰囲気としては『家守綺譚』風で、なかなか良いです♪
長野さんには珍しく女性が主人公(読み始めた時は男性だと思っていて、途中気付いて「……え;」と思ったり/笑)。弟夫婦やその息子・ハト(愛称)たちもいいキャラですね~。

<05/10/9>