黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『拝み屋横丁顛末記 五』宮本福助(一迅社)

2005-10-03 | 読了本(漫画)
拝み屋横丁の大家・市川文世の親戚の青年・純一が、大学受験の為に居候することに。
文世の元に下宿するならば、東京の大学への進学を許すという母の条件があるためだ。しかしそんな彼は拝み屋横丁の実態を知らない……『第二十二話』、
横丁に棲む幽霊・平井は、ふとしたことから小説家・東子と喧嘩をし、家を飛び出した。たまたま知り合った幽霊に、一緒に成仏しようとを誘われて……『第二十三話』、
里加子に恋する空回り少年・田所賢一。正太郎をライバルと定め、あれこれ勝手に挑戦してくるが……
『第二十四話』、
三爺の一人、元神父の米倉が、子供の頃友人達と共に肝試しに行った館。しかし、その館の中で何を見たのか、誰も覚えておらず、写真にも何も写っていなかった。その友人のうち2人が亡くなり、その1人から手紙が届く。その時、館で何があったのかを確かめる為に、三爺たちは出かけるが……『第二十五話』、
噺家・寿亭円鶴の弟子であり息子の鶴太郎は、事故死。その前日、円鶴と口論の末、家を飛び出していた彼には、何か心残りがあるらしく幽霊としてこの世にとどまっている。寄席で、兄弟弟子の亀太郎と一緒にいるところに行き会った三爺は、拝み屋横丁へ連れて行く……『第二十六話』、
+おまけマンガつき。

二十六話のあたりとか、ちょっといい話でした~。
……そして二十二話の純一青年が、気の毒でした(笑)。
おまけマンガも楽しかったです♪

<05/10/3>

『だいこん』山本一力(光文社)

2005-10-03 | 読了本(小説、エッセイ等)
深川で店を新築したつばき26歳。……その店は『だいこん』という。
この物語は、その店を作るに至るまでの顛末である……。
吾妻橋のたもと、浅草並木町で暮らす大工・安治と、その女房・みのぶの間に長女として生まれたつばき。
妹のさくらが生まれて間もなく、安治はたまたま知り合った渡世人・伸助から紹介された博打に嵌まり、多額の借金を抱えることに。
その支払いに追われる中、幼いつばきは働きに出た母に代わり、妹の面倒を見つ炊事洗濯を手伝うのだった。
やがて9歳になったつばきは、その飯炊きの腕を買われ、みのぶと共に火の見番小屋で働くことに。
そして19歳の正月、それまで貯めた給金で、一膳飯屋『だいこん』を開店。その飯の旨さが話題となり、繁盛を極めてゆく……。

つばきの炊くご飯がとてもおいしそうです~♪
続編……はきっと出ると思いますが、今度はつばきの仕事を理解してくれる素敵な人が登場してくれるとよいのですが。

<05/10/2,3>