Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Windowsが目指すものは

2008-09-18 19:51:45 | Thinkings

 本日、Windows Live!の各ソフトウェアがアップデートされました。Writerもバージョンがあがりましたが、gooブログのプロトコル変更による「記事を投稿できない」不具合は相変わらず・・・gooRSSリーダーでも書けますけれど、あれ激しく使いにくいから嫌いなんですよね。今後もしばらくは、Writerで書いてコピペ対応が続きそうです。

さて、Microsoftの基幹WebサービスであるLive!のアップデートに伴い、Windowの今後の展開についても発表があった模様。しかしながら、それは「Vistaの次」として話題になっているWindows 7の話ではなく、Windowsのブランド展開についての大きな質的転換の話でした。

新しい「Windows」 MS、ブランド刷新で“脱PC”のプラットフォームに ITmedia

マイクロソフトはコンシューマー向け「Windows」ブランドをグルーバルで再構築する。PC向けOSとしてだけでなく、携帯電話やWebをシームレスにつなぐプラットフォームと定義し直し、ユーザーの生活を便利にするブランドとしてアピールしていく。

「Windows Vista」や「Windows Mobile」といった製品名の上位概念として、新たに「Windows」ブランドを定義。数年かけて浸透させる狙いだ。

Microsoftは、これまでの「Windows=OS」という図式をあえて崩し、同社の持つWindows OS、Windows Mobile、Windows Live!や今後他の商品やサービスも含めて作るシームレスなエコシステム全体についてのブランドとしてWindowsという名前を採用しました。つまり、今後Microsoftが展開していくサービスは全て「Windows」というブランドの元に展開されることになります。

もっとわかりやすく具体的に言うならば、松下電器産業が「Panasonic」ブランドで商品展開を行っていたのと同じ感覚でしょうか?今は、ブランド名に取って代わられましたけれど。

Microsoftにとって、Webサービスやモバイル関連事業の比率が大きくなってきたこともありますし、XBOX360の展開もそうですが、ビジネスメインからコンシューマーに比重を振っていくという全社的な決意の表れとも見ることができます。

とりあえず、最初に思いついた感想は、WindowsはLinuxを目指しているのかと言うこと。単一ブランド名で様々な分野に進出しているLinuxの展開方法と、今回の発表はかぶったように見えました。
しかしながら、よく考えると全然違う方向性の施策ですよね。汎用のコアではなく、それぞれの全く違ったサービスをWindowsの名の下にまとめ上げようとしているのですから。

これは、むしろGoogleの囲い込みの図式によく似ていますが、Googleがサービスでもって囲い込みを行うのに対して、Microsoftは環境で囲い込みをかけようとしています。果たしてどちらが正解なのか・・・結論を出すのは時期尚早ですが、うまくブランドの浸透が図れたならば、Googleに対する大きな牽制となるのではないでしょうか。