Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

下落するPC価格

2008-09-08 20:24:49 | PC

 私がPCを始めた当時、今では10万円を切るのが当たり前のデスクトップローエンド機でも、現在のミドル~ハイエンドくらいの値段がしたものです。具体的には20万円くらい。今だとかなり豪華な構成のデスクトップか、ハイエンドノートに手が届きそうな金額ですね。

 ところが、PCの使用用途が「Webとメール」に集約され始めたあたりから、徐々にPCの値段は下降を始めました。それにトドメを指したのは、言うまでもなくEee PCを始めとする各種ネットブックです。
 機能やリソースを絞ることによって、400ドルを切るノートPCを発売するというのは革命以外の何物でもありません。それまでは最低10万円程度はしたノートPCがいきなり半額以下ですからね。携帯電話とかPDAと戦える値段になってしまったんですから。

 一角でも崩れると、価格崩壊ははやいものです。ネットブックだけでなく、ローエンドのノートPCにまでその波は及び始めました。

 日本HP、69,930円からのAMD M780G搭載14.1型ノートPC PC Watch

日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は8日、個人向けノートPC秋冬モデルの第2弾として、14.1型ワイド液晶を搭載する「HP Pavilion Notebook PC dv4」シリーズを発売した。

 このような低価格を武器にしたノートPCは何もhpが初めてではありません。Dellも6万円を切るエントリーノートを発売していますし、エプソンダイレクトや富士通も、ビジネスユースではあるものの低価格PCをリリースし始めています。

 基本的に、安いPCでも高いPCでも、一部の高負荷な使い方を除けばできることは一緒。車みたいに人に見せることもそんなにありませんから、高級機は純粋に「付加価値をどれだけ提供できるか」ということを、本気になって考えなければいけなくなってきているのでしょうね。・・・そういう意味では、NECのLuiはある意味正解なのかも知れません。買おうと思わないし、買えないけれど。
 日本のメーカーは、そういう付加価値を付けることに関しては得意としているはず。この現状を逆手にとって、何とか世界に羽ばたいて欲しいものです。

 価格がこなれると言うことは、PCが一家に一台から一人一台になる過渡期なのかも知れません。今の世の中PCとネットが無いと、かなり不便になりますものね。色々とプライベートの管理もPCで行いますし、そうなるのは必然なんでしょう。
 ただ、併せてより競争が熾烈になるようで・・・いろんな意味で怖いですね。