Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

世界最小のx86PC

2008-09-21 21:26:57 | PC

 私は中学生の頃からPCを使っているが、その頃は正にNECのPC98が全盛で、Windowsは漸く商業ベースで動き出したあたりでした。Windows95以前に日本で普及したバージョンに3.1がありますが、その頃はまだDOSプロンプトの方が使いやすかったんで、相変わらず環境別のAUTOECEC.BATとCONFIG.SYSのチューニングに根を詰め、FDやらHFといったファイラーの善し悪しを話し合ったりしてました。変な高校生ですね。

 Windows95が発売され、PC98が黄昏時を迎える頃、高校生だった私は友人と「ちっちゃくて軽いPC-98を作ってくれないかな」とか夢物語を話していました。今で言うUMPCサイズのPC98があったらおもしろいなあと言う話でしたが・・・今は小さいPCなんぞ珍しくも無くなりました。つくづくドッグイヤーだなあと思いますよ。

 PCが小さくなったと言っても、ノートだとキーボードやディスプレイの制約で、どうしても大きさに制限が出てきます。かといってデスクトップだと、据え置きならば機能的に妥協したくないのでどうしても筐体は大きくなりがち。コンパクトなものでもCD-ROMドライブ分は大きさを取っていたものです。そういうわけで、ASUSのEee Boxは結構な衝撃だったのですが・・・それよりもさらに小さな「世界最小のx86PC」が現れたようです。

手のひらサイズの「世界最小 x86 PC」 Fit-PC Slim engadget

CompuLabから、世界最小PCを名乗る製品「Fit-PC Slim」が発表されました。110 x 100 x 30mmというサイズながらx86互換のAMD CPUと512MBメモリ・HDD・VGA出力とUSBポートを備え、LinuxやWindows XPが走る超小型のファンレスPCとして運用できます。

 Eee BoxはB5用紙サイズでしたが、Fit-PC Slimはさらに小さくなっており、ほぼタバコの箱を二つ並べた程度の大きさとなっています。文庫本とかCDケースよりも面積が小さいってのはすごいですねえ。気になる値段はXP込みで$335だそうです。

 ただですね、デスクトップPCと言うヤツは、それだけでは完結しないんです。ディスプレイがあってキーボードがあって・・・とやっていると、結局はそれなりのスペースを取ってしまうようになります。じゃあ一体型の方が配線分省スペースじゃない?って。
 今回のPCの存在意義は、ファンレスの静音性と僅か6Wの消費電力を生かしたサーバー用途がもっともあっているのではないでしょうか。HDDが60GBと中途半端ではありますが、USBポートも付いていますので拡張できますからね。ベアボーンもあるようですし。それ以外にも探せば用途がぽろぽろ出てくるような魅力的な製品だと思いますよ。

 日本での販売はまだアナウンスされていませんが、出たら秋葉原界隈では人気でそうですよねえ・・・

 世界最小の実用サーバーと言えば、こんなのもありますね。 X-PORT さすがにx86ではここまでは小さくならないでしょうけれど・・・



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