Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Google Chromeを使ってみた

2008-09-03 20:07:50 | Thinkings

 現在、私のPCにはブラウザが5種類入っています。昨日まではInternet Explore 7、Firefox、Sleipnir、Safariの四つでしたが、それに本日、Google Chromeが加わりました。

 Google Chrome

 今回は、突然の発表で大きな話題をさらったこのブラウザの、自分なりのファーストインプレッションを書いてみたいと思います。

 まず起動して気がつくのは、画面が広く感じると言うこと。それもそのはず、ウェブページの他には最低限の物しか表示されていません。
 まず、Windows、と言うかGUI操作する最近のOSに共通してある、最上段のバーの部分にタブが来ています。表示されるメニューも一段のみで、ブラウザそのものを操作する為のインターフェイスが徹底的に切り詰められています。用意されているのは、「戻る」「進む」「更新」「お気に入りに追加」「アドレスバー」「移動」「ページの操作」と「オプション」の8つ。設定で一段下にお気に入りバーを追加できますが、それがあっても非常にシンプルな構成です。

 Googleのトップページのようなシンプルへのポリシーと、「主役はWebである」という主張が聞こえてくるかのような切り捨て方です。画面上部がすっきりしていて、ページのトップ部分が「全画面表示」の時のように上に上がっているこのデザインは非常に新鮮です。

 また、オプション設定も非常にシンプル。タブにして僅か3ページ。変更できる項目は驚くほど少なく、オプション設定画面のレイアウトはとてもゆったりしたデザインになっています。これならば、変更すべき操作に戸惑うことも少ないでしょう。

 自慢のJava Scriptの実効速度ですが、Google Mapsで試したところ、体感速度の上ではとくに差違はみられませんでした。また、Google Spreadsheetでも同様・・・というか、Firefoxの方が気持ち処理が速かったような気がしましたが・・・

 さて、一通り使ってみた感想としては、普通に使えるブラウザだと言うこと。目新しいのは見た目だけで、ブラウズしている時には他と対して変わらないと言う印象です。つまり、シンプルによくまとまっていて、過不足無く使えるブラウザだと言うことです。乗り換えるときに、やはり見た目は大事ですからね。大きなセールスポイントとなるでしょう。

 ただ、シンプルであるが故に、細かなところに不満が見受けられます。
 オプション設定が戸惑わないほど少ないと書きましたが、裏を返せば触れるところが少ないと言うこと。ホイールによるタブの切り替えもできなければ、当然マウスジェスチャも使えませんし、タブの挙動についても固定です。私は、リンク先を開いたタブが自動的にトップに表示される設定で使っていましたので、それができなくなっただけでずいぶんとストレスがたまります。
 多機能でカスタマイジーなブラウザに慣れ親しんだ人にとっては、現時点ではあまり魅力が感じられないかも知れませんね。

 もちろんChromeはまだベータ版。製品版に向けて数々の変更が加えられていくことでしょう。何てったってGoogleの仕事ですからね。今後のバージョンアップで、移行する気になるような魅力的な製品になることを期待します。・・・私は当分は様子見で。