ネットニュースを見ていると、画面のそこかしこに「動く」広告が展開されています。Flashとブロードバンドの台頭により、アニメーション広告が一般的になってきました。有名どころではIBMやブラザー工業がありますけれど、文字主体の記事では、どうしても視界の隅に映る動画広告に目を奪われがちですね。
確かに、広告が必要なのは分かります。そのおかげで無料で様々なサービスを利用できているのですからね。ただ、度を超したアピールをする物は、ちょっと許容を超えてしまい、単純に「うっとうしい」です。
最近そう思ったのは、たしかNECの広告だったと思いますが・・・マウスカーソルがその広告の上を横切ると、広告枠から大きくはみ出して、画面の大部分を占拠するという物。記事を読んでいる最中にたまたまカーソルが動いて、広告枠が記事の上に被さってくると、本当にうっとうしいことこの上ない物でした。消し方も分かり難いし。クリックではなく、マウスオーバーで何らかのアクションを起こすものが増えていますが、画面の脇の枠内で動いている分には良いですが、それ以上に干渉してくる物は勘弁して欲しい物です。
ですので、これもちょっとイヤですかねえ。
アドウェイズ、アバターが音声で語りかけるバナー広告サービス ITpro
アバター音声付きバナー広告は、バナー内にある人物や動物、キャラクターの画像が音声でPRを行い、ユーザーを広告主のサイトへ誘導する。カーソルの動きを目で追ってユーザーに語りかける。同社は、広告効果が高く、バナー広告という小さなスペースでも多くの情報を伝えられるとしている。
要するに、昔からある音声連動バナーです。記事の説明には載っていませんけれど、どうやらマウスオーバーさせると音声が再生されるらしいです。
それはイヤだなあ、と言うのが率直な感想。正直普及して欲しくないです。記事を見ている最中に、たまたまマウスがそのバナーにかかったら、突然しゃべりかけてくるわけでしょ?Youtubeなどをみているときに、いきなり声で横やりが入るわけですからたまったものではないです。大切な調べ物や、記事の佳境で邪魔をされたら、広告効果もなにもあったものではないと思いますが・・・
バナーに興味を持っても、そのサイトまで行くのは面倒だと感じる人はかなりいるでしょう。ならば、バナーである程度説明をするというのは良い方法だと思いますので、音声による案内というのも確かに需要があるでしょう。しかし、やり方を考えなくては逆効果。
やはり音声は、まずユーザーの了解を取ってから。マウスオーバーではなくクリックが望ましいでしょう。
様々な手法でユーザーの購買意欲に語りかけるネット広告。企業には必要ですし、ユーザーにもまた必要です。うまく共存できる、効果的なやり方が今後も開拓されていくことを祈っています。