Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Dellのミニノート、販売開始

2008-09-05 19:47:35 | PC

 EeePCから始まったミニノートの販売拡大ですが、ついにDellのラインナップにも加わることになりました。

デル、ミニノートPC「Inspiron Mini 9」の日本発売をスタート--4万9800円より CNET

 デルは9月5日、個人向けノートPC「Inspiron」シリーズにおいて、重量約1kg、筐体サイズ高さ27.2~31.7mm×幅232mm×奥行き172mmの小型・軽量ボディに、8.9インチの液晶モニタを搭載したスタイリッシュなミニノートPC「Inspiron Mini 9」を発表した。同社のオンライン・ストアにて、同日より販売を開始している。価格は4万9800円より。

 ライバルであるhpには先を越されましたが、Dellらしいスタイリッシュなデザインと、hpには無いAtomという武器で市場に食い込んできました。

 現時点で、ソニーや富士通と言った日本のメーカーからも参入が決定しているミニノート。・・・参入という言葉が果たして正しいのか分かりませんが、今やミニノートは既存のノートPCと差別化された、全く新しいカテゴリの製品として独自の市場を作っているように見受けられます。

 まず、安いこと。小さいこと。色々と制限があること。既存のノートPCのサブセットともとれるような、しかしネットと軽作業なら問題なくこなせるスペックを持ったリッチなPDAとして、徐々にその地位を固めつつあるのです。

 その目的のためだけに使うならば、別にWindowsである必要はありません。
 海外ではLinuxを採用した最廉価バージョンが他の機種でも販売されてきましたが、Inspiron Mini 9では、日本においてもラインナップに加えられています。思ったほど安くないのが残念ですけれどね。
 もともと、スペック的に貧弱で、使い方も制限されるミニノートにおいて、容量を食いつぶすWindowsの採用はHDD搭載モデルに限る方がスマートです。このマシンも、最廉価モデルは4GBのSSDを搭載しているだけであり、初期のEee PCの状況を鑑みるに、正しい選択であったと思われます。
 今まではサポートの問題等から敬遠されてきたLinuxの搭載ですが、この売り上げいかんによっては採用が上向くかも知れませんね。

 大手が続々と参入してきたことによって、土壌が整いつつあるミニノート。ネット環境の選択肢が広がるのはとても良いこと。セグメントとしては、携帯電話とノートPCの中間に当たるこれらミニノートがどのように生活に食い込んでくるかというのが非常に興味深いです。
 予想としては、A4以上のスタンダードノートPC、携帯電話の市場は今の時点で非常に盤石。単純に道具としてみても枯れてきた感があるため、打つ手無し。元々サブ目的を想定されているB5以下のモバイルノートと、Windows Mobile、iPhone、BlackBerryと言ったスマートフォンの小さい市場を食い荒らすことになるのでは?

 

 正直な話、Linux搭載モデルが2万くらいで出てくれたなら、外付けのHDDを繋げてファイルサーバーにできないかとか考えていたんです。このマシンならファンレスですから稼働音も気になりませんしね。予想よりもだいぶ高かったんで、見送りにします・・・