Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

富士通、ネットブック国内展開へ

2008-09-28 14:12:22 | PC

 いつの間にやらネットブックは一般の人にも認知され初めて来たようで、昨日の晩にもあまりガジェットには興味が無さそうな友人から相談を受けました。スペック的に心許ないところのあるネットブックは、正直な話そう言う人には勧めたくありません。後々めんどうですしね。
 そう言うわけで、Cドライブが4GBしかないEeePC系列は全部不可。値段が同じくらいのDellのA4ノートを押しましたが、「競馬場に持って行きたい」とのたまったので、ネットブックでもHDD搭載モデルを薦めておきました。ネットとメールなら、まあ良いかなあ。

 そんなネットブック・・・ミニノートでもMIDでもUMPCでもどれでも良いんですが・・・が国内で販売され始めてから半年ほど経ちました。その間に何機種かが市場を賑わせていますが、国内メーカーからは市場投入がありませんでした。やはり機能を切り詰め、低価格に抑えたPCは、これまでの高付加価値路線とは一線を画しますので、導入に慎重になっているのでしょうね。
 しかしながら、国内メーカーも参入の知らせだけは色々と届いています。ソニーに東芝、富士通が、それぞれ欧州・アジア向けにネットブックの投入を表明。すでに筐体画像のリークも始まっているのですが、国内向けに販売するというアナウンスはこれまで無かったのです。

 ところが、ついに富士通から、国内向けネットブック販売の一方が届いたようです。

富士通、低価格な小型ノートPCを国内発売へ ITmedia

 富士通は画面サイズが10型以下で価格が7万~8万円台の小型ノートパソコンを来年夏をめどに日本で発売する。低価格の小型ノートパソコンは、米ヒューレット・パッカード(HP)や米デル、台湾アスースなど海外大手が相次いで市場投入しているが、国内メーカーでは初めて。富士通は海外メーカーの製品よりも性能の高い機種を投入、高級志向の強い国内消費者の2台目需要を取り込む狙いだ。

 現在のネットブックは、3万円~6万円くらいが売れ筋のようです。富士通の製品はそれよりもワンランク高い形になりますが・・・とりあえずスペックが何も見えてない現状では何とも言えないのですが、元記事のとおり、海外他社の製品よりもワンランクスペックを挙げ、過不足無く使えるマシンを目指しているように見えます。立ち位置的には現在におけるHP 2133の上位機種と同じ場所でしょうか。
 玉石混合の中で、価格とスペック両面での「プレミアム感」を出すというのは非常に有効であると思われます。ちょっと高くても普通に使える物が良い、と考える人は少なくないはずですから。国内メーカーとしてのブランド保持という意味でも、プレミアム感は外せないところだったのでしょうが。

 この分野に関しては、今後より注目されていくことでしょう。値段が安くなったことによって、小中校生の気軽なネットゲートウェイとなり得ますし、手軽な二台目としてビジネス用途にも広まっていくことでしょう。今後も激化するであろう競争の中、いち早く市場投入を宣言した富士通の姿勢は間違っていないはずです。
 ただ、残念なのは実際の投入時期。来年夏では、さすがに遅すぎるような。せめて春に前倒しができれば・・・