Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

HD DVDに光だが・・・

2007-08-21 20:02:39 | Technology
 毎度おなじみHD DVD VS BlueRayの話ですけれど・・・個人的には「正直どうでもいい」んですけれどね。

 手元にあるのは、フルHDではないハイビジョン液晶テレビ。結構な数のDVDソフトとゲーム機が数台。最初はどっちが優勢かしたり顔で眺めていたものですけれど、今にいたって、双方ともに普及の兆しナシ。BlueRayはPS3効果で多少は見るようにはなりましたけれど、ニッチな娯楽であると言うことを否定する人は誰もいないでしょう。

 では何で、そんな興味のないものを引っ張り出すのかと言いますと、元記事がすばらしくおもしろかったからに他なりません。

 簡単にまとめれば、シュレックとかトランスフォーマーの供給元であるパラマウントがBlueRayを”なぜか”切り捨てた。HD DVDにとってはいいニュース。という記事です。

パラマウントとドリームワークス、Blu-rayを捨てHD DVDに独占供給へ engadget

 東芝の焦土戦術積極的な価格設定のプレーヤーと大量のバンドル攻勢にもかかわらず今年のソフト売上はほぼ2:1で負けていたHD DVD陣営ですが(ある意味東芝プレーヤ以上の大出血逆ザヤ状態のPS3も大いに貢献)、戦争はまだまだ続けられるようです。消費者にとって戦争継続が損か得かはともかく、東芝上席常務・東芝DM社社長 藤井美英 氏のお言葉にいまから期待したいと思います。

 焦土戦術というのは、アメリカでプレイヤーを299$+ビデオ5本おまけという冗談みたいな価格でばらまいたことから。そして、藤井氏のお言葉に期待するのは、以前、BlueRay陣営が圧勝と息巻いているときに氏が語った、

「台数的には低次元な争いですが(...)この状況でなぜBDが勝ったといえるのか。正直なところ真意がどこにあるのか、ワンダーしている」

というこの記事に載っていた、素敵すぎる言葉からでしょう。

 ゲーム機をのぞくと、プレイヤーの販売台数が双方併せて15万台という現状をシビアに見ているという点と、「ワンダーしている」という著しく間違った、しかし印象深い言葉の選び方は心に残ります。

 氏は、「まだ始まっていない」と言いたいのだと思いますが、それは私も同意見。問題は、このまま行くと「そのまま終わってしまう」可能性もあると言うことをしっかりと見据えて、両陣営ともがんばって欲しいと思います。