Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

一次電池も捨てたもんじゃない?

2007-08-05 21:47:00 | Technology
 通常の電池、マンガン、アルカリ、オキシライドなどを一次電池、充電ができる電池を二次電池といいます。

 近頃、世間では二次電池が大人気です。エネループに代表される一次乾電池の置き換え用途のものはわかりやすい例ですが、携帯電話やワイヤレスマウス、ポータブルプレイヤーも二次電池がメインの電源となっています。ソーラーと二次電池を組み合わせた腕時計も続々と増えていますし、エコロジーやエコノミーと言った言葉の後押しも相まって、一次電池はなんとなーく肩身が狭そうです。

 しかしながら、そんな中でもがんばっている一次電池があります。

乾電池で時速100キロ、ギネス認定 松下と大阪産業大 asahi.com

 乾電池で走る車が時速100キロを超す高速で駆け抜けた。松下電器産業と大阪産業大学のチームが4日、茨城県城里町の自動車走行試験場で記録に挑み、瞬間最高で時速122キロを記録した。英ギネス社は同日、2回の走行の平均時速105.95キロを「乾電池を動力にした車の速度」の世界最高記録として認定した。

 以前にも有人飛行機を飛ばした事のある「オキシライド乾電池」がそれです。

 従来のアルカリよりも長寿命な乾電池として市場に投入され、ある程度消費電力の強い機器に使用するとアルカリの倍ほど長持ちするのが特徴です。また、初期の起電力が強いのも特徴で、ギネスの測定でも、一回目の測定の方が速いのはそのせいです。
 この電池が投入された背景には「デジカメなど、電子機器の駆動時間を延ばす」というものがありますが・・・アレ?デジカメって最近は専用設計の充電池ばっかりなんですけど・・・?

 あと、LEDの懐中電灯(フィラメント式はバツ)や携帯の充電とか、ポータブルプレイヤーのバックアップとかには使えそうですかね。
 考えてみれば、一次電池を使う用途が減ってるですね。

 それでも、それぞれに得手不得手があるわけで、用途にあった方を選択して使うのが一番なんですけれどね。掛け時計みたいな一年以上電池が持つ器具に、1000回充電できる二次電池はオーバースペックでしょ?とっさのバックアップにエネループ買うのももったいないですし。
 賢い消費者になってくださいね。