CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

麒麟がくる  松永久秀の平蜘蛛

2021-01-10 20:41:36 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了しました
楽しみにしていた回が終わってしまった
そんな気持ちになっているのでありました

さらっと、お玉ちゃんの嫁ぎ先が決まってしまったけども
このドラマの三斎殿は、ぱっと見たところ好青年のようなので
めでたしめでたしと思っておこうとしつつも
三斎が出てきて、平蜘蛛で、光秀のあの顔と
なんか、畳み掛けてへうげものを思い起こさせる感じが
なんともよかったのでありました
偏った見方というか、そういう風に見たかったというだけなんだろうけど
あんな顔、今までしたことないじゃん、どうしたんだよ光秀
狙ってたんだろ、素直に言えよと
そんな気分である

さて、松永が、知る限りの大河で一番かっこいい感じだったので
ステキやんと思ったのでありましたけども、
戦がぱぱっと終わってしまうので、
やけっぱちで反乱したみたいにしか見えないのが
少々残念でありました
まぁ、死ぬシーンというのをあれだけ濃厚にやってもらえれば
それでよいのでありましょう
大和絵から抜け出してきたみたいな迫力があって
凄くよかった、切腹だけど、なんというかすげぇわと
圧巻だったわい

さらっと、相変わらず年をとらない帰蝶様が出てきていたけども
ひょっとしなくても、これでもう見納めなんだろうかと
寂しく思ったのでありました、ピンチヒッターだったのに
凄くいい演技だった、もうちょっと出番欲しかったなと
名残惜しい感じでありますが
まぁ、歴史に名を残す人でもないから仕方ないかと思うのである

秀吉の暗躍が目に付いてきて
かつ、帝を含めた、光秀信長の関係というのが
非常に面白いと思えたのでありますが
あと数話で、一気に畳み掛けるように本能寺になだれ込みそうで
わくわくしているのでありました
しかし、急に裏返ったというか
やや、性急に信長から離れてしまっているようにも見えるんだが
このあたりは仕方ないかと思いつつ
ラストスパートを見ていきたいのであります
本能寺に行くところで終わりとかなんだろうかひょっとして
山崎までやって欲しいんだけどなぁ

【読書】日本の品種はすごい

2021-01-09 19:50:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
日本の品種はすごい  著:竹下大学

植物育種における日本の歩みと、そこに出てくる品目の紹介本でした
近しい仕事をしているせいか、馴染みある品種名も出てきて
なかなか楽しい本でありました

植物でも、蔬菜だけではなく、果樹なんかにもスポットをあて
また、あえてコメに踏み込んでいないのがよいところだと思うのであります
馬鈴薯、大根、リンゴ、そしてわさびと
日本独特のものから、外からきたものをカスタマイズしてと
そのあたりの細かな歴史と、獲得形質の話が面白い

品種改良の苦労と、その品種の何がよかったのか
歴史的に他品種を駆逐するほどの病気への強さ、
圧倒的な旨さといったものがあったり、
どうしても導入されていなかったものが
災害などの、やむに已まれぬ事情で入ってから
一瞬にしてスターダムにのし上がったりと
非常に面白いのでありました
このあたり、品種そのものもあるが
マーケティングうんぬんと、何よりも運だな

リンゴあたりが、特に面白くて
結局市場評価と、実際の品種評価はリンクしない
色が浅いほうが甘いという、本末転倒的なというか
袋かけしないことにより、色悪いけど
日照量によって甘味が増すあたりの栽培技術とかも
面白いところばかりでありました
作りにくい品種を作りこなすという
一種職人的なところがあるのもまた
よいのかもしれん
作りこなしのジレンマというか、新品種が入るためには
既存の作り方に縛られないことも、ブレイクスルーになっていたり
まったくの門外漢が、唐突にわさび栽培に乗り出して
大成功しているというのも夢があるというか
ありそうな感じで楽しいのであります

ブリーダーによる開発も大切だが、
それを広める人、作る人、結局人あってこそだという
ごく当たり前の話なんだが、開発秘話というよりも、
広めるための何かといった感じが
読んでいて楽しかったと思うのであります

【ドラマ】 閻魔堂沙羅の推理奇譚

2021-01-06 21:10:52 | ドラマ映画テレビ感想
よるドラ枠だったと思うんだが、
なかなか面白いドラマでありました
短い中で推理ゲームを楽しめるといった感じで、
一部、二話続きがあったけども、短くまとまっていたのも
ショートショートみたいな楽しみ方ができてよかったのでありました

30分だから、推理が結構荒いなと思うところもいくつかあったけど、
変にテンプレ化してしまわないで、
それぞれの事情や推理があるという展開が面白く、
個人的には、刑事の話が凄い好きだった
多分、俳優の村上淳さんの演技が好きだというのもあるんだろう
よるドラとかでよく見る俳優さんだが、いい演技するなぁと思う
若い兄ちゃんの豹変ぷりの、きゃんきゃん鳴く弱い犬みたいな感じを
まったく意に介さないというか、もっと
遠いところからのといった悲しさで見せていたのが見事というか
全編通じて面白い話だったと思うのでありました

あとは、変化球を混ぜてきた感じの
復活したけど結局系の話もよかった
推理が超絶簡単だったところも含めて、よくできてるというか、
そういうもんだよなぁといった感じがわかりやすくて
お気に入りでありました

結構続きも作れそうな感じで、もしかしたらまた
2とかで帰ってくるのかもとも思うところなんだが
とりあえず、今回楽しめたのでよいドラマであったとメモっておくのでありました

【読書】2020年6月30日にまたここで会おう

2021-01-05 20:50:09 | 読書感想文とか読み物レビウー
2020年6月30日にまたここで会おう  著:瀧本哲史

著者が亡くなっていたということに
何よりも驚いてしまったんだが、
著作を何冊か読んだことあるなと思っていたけど、
エンジェル投資家で、京大で教鞭をとっている
変わった人だったと
これを読んで初めて知ったわけなんだけども
若者に向けてどうしたらよいかを真摯に語った、
また、辛口で軽妙な講義内容をまるごと文字にしてあって
なかなか面白かったのであります

読んでいる自身が既に40を越えているので
残念ながら、ここで書かれている様々なことに遅いのでもあるし、
人間の前、猿段階であるなというのも悲しいながら否定できないんだけども、
どうかなろうと思うなら、自分で考えて、そのようになっていきなさいと
ごく当たり前のことを言っているのが
ただただよかったと思うのでありました

結局言葉を尽くすということに、さほどの意味はなくて
それがどのような情熱を呼んで、突き動かす原動力となるか
そこが、投資家をしていたときに
投資先に求めるものでもあったといった具合で、
結局何かというのは人であり、
また、革命というのも、そういう人が一人、二人といることによって
なんとかなされていく、いつか今の旧世代が滅びたとき
新しい世代の先頭にいた、または、そのストリームを産んだものが
次の世代となっていくのだと思い知らされるのでありました

このときに約束された、2020年がまさにやってきて、
まさかの事態になっている今、
この講義の首魁であった氏が亡くなっているというのは
なんといっていいのか、ある種の伝説となったようでもあって
読んだだけという読書になってしまったけど
何か、とてもよいことを聞いたと思えたような
不思議な読書となったのでありました

まぁ、結局いつもの通り、何を読もうと、
どんなよいことが書かれていようとも
それを受けて、自分がどうしたか、
どうするのか、どうなるのか
それが変わらない限り、あまり意味がないのだが
この本は、それを突き動かす力にあふれていたと思うのである
若くして読むべき本なのだ

【読書】カレーの世界史

2021-01-04 19:21:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
カレーの世界史  著:井上岳久

タイトルの通り、カレーの歴史を世界軸で説明した本であります
この本読んでおいてなんだが、
私はカレーが食べられない人種なので、なぜ世界でここまで流行したか
よくわからないままなんだが、インドがどうしたというよりも、
そこと関わった西欧列強のせいだったりとかが
世界史的に面白い内容だと思ったのでありました

カレーとひとくちにいっても、そもそも
インドではカレーというものが存在しないんだそうで、
我々がカレーだといっているものも、
材料だとか、なんだとかで名前が違うんだそうで
そのあたりなるほどと思ったりしつつ、
基本香辛料とか見ていると、カレー粉という魔法の粉を思わせるそればかりなのでありました
そのカレー粉の発見というか、発明もなかなか面白いところだった

思った以上にイギリスが深く関わっていたんだそうで、
イギリスではカレーが進みすぎて、チキンティッカマサラという
煮込み料理に発展して、むしろカレーが滅んだとか
面白い話しも読めてよかったのでありました
字面というか、ビジュアルもいっぱいなので
ぱっと見るとおいしそうだなぁと思うんだが
カレー味なんだよな結局…

インドとイギリスにかなりを割いていたというか、
世界的にもそのあたりが主流といえばいいか、
ひとつのメインをはっているという感じなんだけども、
各地様々なカレーも紹介されていて、
南アジア方面やら、アフリカ方面のカレーが、
もうカレーとは別もののようでもあり、
非常においしそうでよかった
結局、スパイスを使う煮込みというだけなので、
カレーという名前ではあるが、ライスにつけるでもなし、
様々な使いかたで、美味しくいただけるというのが
なかなかよろしいなと感心しきりでありました

イギリスでは、肉を食べることが、経済的に難しくなったせいで
一時期カレーが滅びかけたというのも興味深いところだが、
そんなイギリス人が、あっちこっちいって、カレーを広めているから
また不思議なものでありまして、
そのあたりの派生からか、日本でもたくさん根付いて
さらには、独自の進化を遂げていたと
まぁ、そんなお話でありました
読んでいて、なんとなし、おなかの減る読書になってしまった

麒麟がくる  本願寺を叩け

2021-01-03 21:23:17 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「麒麟がくる」
視聴完了しました
あと何話やってくれるのかわからんが、
えらいスピードであれこれ進んでいくな

本願寺と酷いにらみ合いがあって、
久しぶりにというか、なかなかの信長パワハラ具合が
キレると怖い人というのを印象付けていて
つくづくよいなと思うのである
ただ、あれを見ても、一切ブレがない明智がまたよいなと思いつつも
体調悪そうだな、からの本当に酷かったという流れ
さらにそっから、奥さんを失うまで
本当、展開が速すぎる、ちょっと予定イベントを強引に消化していると
そんな印象すら受けてしまったんだが、
お玉ちゃんのことって、信長絡んでいたっけかなと
頭をかしげたりしながら、細川が出てこないなと悲しんだりしてみていたのでありました

めまぐるしいというか、
話の筋を最近、しっかりと追えていないと
自分の能力低下を憂えているわけなんだが
それはそれとして、次回予告が俄然面白くて
結局そこに全部持ってかれたようにも思ってしまうのである
爆発するのか、しないのか、
凄いことになりそうで、今回の松永のよさを考えると
楽しみで仕方ない

家康方面も、しっかりとフラグ立てに余念がなくて、
築山殿の悪そうな感じと、しれっと信康のことを匂わせて、
岡村さんが、便利な凄い忍者になってきたなと思いつつ
これが、正体に気付いた光秀とどうなるのか
楽しみなような、不安なようなと楽しみが増えていく

あと、さらっと、荒木の名前が台詞で出てきたが
あのあたりの話掘るんだろうか、残り話数を考えると
どうなるんだか、ともかく見守るばかりであるな

【読書】李登輝秘録

2021-01-02 21:37:03 | 読書感想文とか読み物レビウー
李登輝秘録  著:河崎眞澄

李登輝その人の政治活動を綴った本でした
非常に面白かった、そして、ちょっとした歴史だと認識している部分が
ついこの間なんだなと改めて思わされた
台湾とのつながりというものが、あるときに切れて、
そして、知らない内に繋がっていたような
そんな気分になったのでありました

台湾の民主化がうねるのが90年代というあたりだというのが
考えてみるとその時代自分は生きていたんだよなと
その頃まで、蒋経国が生きていたんだという事実に驚いてしまうのであった
88年頃までとのことだから、俺が10歳くらいで、
そんなときにニュースになってたんだろうか
考えてみれば当たり前なんだけど、ちょっとした歴史上の人物だと思ってしまったんだが
戦争から地続きなんだということを改めて思い出されるところでありました

台湾の歴史において、きわめて重要な228事件、白色テロ時代
このあたりが詳細に綴られていて大変興味深い
その時に、李登輝という人がどのように生きていたか
また、いかに強かな、頭の良い人であったかがわかって
凄くよかったのでありました
台湾で、賛否があると聞いていたが、その理由もよくよくわかるようで
実に不思議だ、凄い偉大な人だと思ってしまうな
自国の宰相だったらどうなのか、それはわからないのだけども

また、日本がビザ発給等を赦さなかったという
残念なこともあった、李登輝による演説の原稿も掲載されていて
この草案によって、八田與一さんの功績が広く日本でも知られるようになったのは
凄いことだと素直に感心したのでありました
また、この人の偉大さというものが、物凄く伝わってきてステキだ

台中で大きな地震があったということと、
そこで日本から派遣した救助隊の働きが素晴らしかったのと
そのあたりによって、日本の評判がまたよろしくなっていたというのも
それをそうだといってくれたであろう、当時の李登輝あってこそだとも
また思わされるばかりでありました
その返礼ではないが、それがあってこその
日本の東日本震災での台湾からの支援というのが繋がるのだと思えば
なんというか、ステキすぎると思ってしまうのでありました

この台中地震が大きなターニングポイントでもあったようで、
旧日本軍式といってもいいような、
現地での陣頭指揮に役立っていたというところや、
その地震によって台灣新幹線の強度問題が注目を浴びて
逆転して日本製になったとか
色々縁のあるところだったのだと考えさせられるのでありました
高度に政治的な配慮もあったのかなと考えてもしまうんだが
役に立っていたのだとすれば、こんな嬉しいことはないと
別に俺が何をしたのでもないが感じるばかりでありました

と、まぁ、語りだすときりがないくらい
台湾現代史というものを読むに匹敵する
李登輝氏の様々な歩みが見られて
大変面白い一冊でありました