最近、中世ヨーロッパ好きが昂じまして
そっち方面の歴史小説を読んでしまいました
その筋では、大変な大家であります
塩野七生先生「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」
1回目を読了しました
1回目というのは、とりあえず流したという感じなので
今後、名前とか地名とか逐一確かめながら
もう1度頭に入れて読みたいからであります
さて、別にモーニングでチェーザレやりだしたからとか
そういうわけではないんですが、
君主論を読んで、国家論を読んで、イタリアの歴史に
大変興味を持ったのでありますが、
こう、ここ数年、サッカー好きになりつつあるときに
イタリアの歴史というかヨーロッパの歴史を知るのは
大変よいことだろうと、思わないでもなく
まぁ、それは関係無いからいいや
ともかく、小説であります
いや、小説か?
そういう感想を最初は持ちました。
記録の羅列でもなく、説明的すぎず、それでも
史実を丁寧になぞっていく、その中で
「己を語らなかった男」としてのチェーザレが描かれており
言葉のとおり、チェーザレの思想や考えは
ほとんど前面に出されることなく、自然とそうした
そういうスタンスで物語が進みます
このあたり、塩野先生の世界観と歴史観が
織り交ぜられているんだが、それを押しつけられている感じが
まったくなくて秀逸
するすると読めて、また、情景というか
その背景が驚くほど頭に浮かんで面白かったのです
まぁ、文体やらそんなのはこれくらにして
かっこよすぎるチェーザレの行き様でありますが、
驚くのがわずか4年でイタリアの大半を手中に収めた
恐ろしい手腕
そして、冷酷といわれた所以なのか
反乱を起こした傭兵隊長達への復讐
統治のあと、責任を他人におしつけて殺す等
どれもこれもがかっこいい
また、その陰に隠れるわけでもなく
ドン・ミケロットの姿がこれまたアホほどかっこいい
常に右腕として働くこの忠臣あってこそという具合が
なんというかな、ステキよね
軍師や補佐役ではなく、武器に近い存在であるこの役所が
今後モーニング読んでいく上でも
楽しみであるわさと思ったりなんだったりであります
というか、あれだ、モーニングの何年連載するつもりなんだ
それが少し不安
萌えどころというわけでもないが
やっぱ英雄はモテでなくてはいけないという(誤解)
男として危険な香り漂う風がさりげなく挿入されていて
個人的に、カテリーナ・スフォルツァの1件については
感激いたしました
いいな、男としてそういうのとてもいいな
敵女領主をつかまえて、寝室に閉じこもって離さないなんつーのは
ロマンで、ポルノで、エロティックであります
まぁ、彼女の列伝だけでなく、様々に絡んでくる
当時の女性の立場や逢瀬も興味深いものが多く
政局とあいまると面白い
だんだん下品になってきてしまうので
このあたりにしますが
ステキ小説なのは確か、これを読んでから
もう1度君主論を読むと、その言いたいところが
さらによくわかるようになるので、セットで読むべきだろうと
思ったりなんだったりしつつ
イタリアサッカーがどうして面白いのか
それは、各地方それぞれが、昔から「傭兵」を使って戦争してたからだ
だから自分の町のチームが好きで、そして雇われた
異国の傭兵であるサッカー選手はあんなにも受け入れられ
また、期待を裏切れば酷い仕打ちを受けるのだ
500年以上もイタリアは、こんな歴史を繰り返しているわけだね
とか、無理やり結び付けてみたりしつつ
フィレンツェとバティカンとヴェネツィアの中世における関係と
カトリックという宗教政治の勉強にうってつけであります
そっち方面の歴史小説を読んでしまいました
その筋では、大変な大家であります
塩野七生先生「チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷」
1回目を読了しました
1回目というのは、とりあえず流したという感じなので
今後、名前とか地名とか逐一確かめながら
もう1度頭に入れて読みたいからであります
さて、別にモーニングでチェーザレやりだしたからとか
そういうわけではないんですが、
君主論を読んで、国家論を読んで、イタリアの歴史に
大変興味を持ったのでありますが、
こう、ここ数年、サッカー好きになりつつあるときに
イタリアの歴史というかヨーロッパの歴史を知るのは
大変よいことだろうと、思わないでもなく
まぁ、それは関係無いからいいや
ともかく、小説であります
いや、小説か?
そういう感想を最初は持ちました。
記録の羅列でもなく、説明的すぎず、それでも
史実を丁寧になぞっていく、その中で
「己を語らなかった男」としてのチェーザレが描かれており
言葉のとおり、チェーザレの思想や考えは
ほとんど前面に出されることなく、自然とそうした
そういうスタンスで物語が進みます
このあたり、塩野先生の世界観と歴史観が
織り交ぜられているんだが、それを押しつけられている感じが
まったくなくて秀逸
するすると読めて、また、情景というか
その背景が驚くほど頭に浮かんで面白かったのです
まぁ、文体やらそんなのはこれくらにして
かっこよすぎるチェーザレの行き様でありますが、
驚くのがわずか4年でイタリアの大半を手中に収めた
恐ろしい手腕
そして、冷酷といわれた所以なのか
反乱を起こした傭兵隊長達への復讐
統治のあと、責任を他人におしつけて殺す等
どれもこれもがかっこいい
また、その陰に隠れるわけでもなく
ドン・ミケロットの姿がこれまたアホほどかっこいい
常に右腕として働くこの忠臣あってこそという具合が
なんというかな、ステキよね
軍師や補佐役ではなく、武器に近い存在であるこの役所が
今後モーニング読んでいく上でも
楽しみであるわさと思ったりなんだったりであります
というか、あれだ、モーニングの何年連載するつもりなんだ
それが少し不安
萌えどころというわけでもないが
やっぱ英雄はモテでなくてはいけないという(誤解)
男として危険な香り漂う風がさりげなく挿入されていて
個人的に、カテリーナ・スフォルツァの1件については
感激いたしました
いいな、男としてそういうのとてもいいな
敵女領主をつかまえて、寝室に閉じこもって離さないなんつーのは
ロマンで、ポルノで、エロティックであります
まぁ、彼女の列伝だけでなく、様々に絡んでくる
当時の女性の立場や逢瀬も興味深いものが多く
政局とあいまると面白い
だんだん下品になってきてしまうので
このあたりにしますが
ステキ小説なのは確か、これを読んでから
もう1度君主論を読むと、その言いたいところが
さらによくわかるようになるので、セットで読むべきだろうと
思ったりなんだったりしつつ
イタリアサッカーがどうして面白いのか
それは、各地方それぞれが、昔から「傭兵」を使って戦争してたからだ
だから自分の町のチームが好きで、そして雇われた
異国の傭兵であるサッカー選手はあんなにも受け入れられ
また、期待を裏切れば酷い仕打ちを受けるのだ
500年以上もイタリアは、こんな歴史を繰り返しているわけだね
とか、無理やり結び付けてみたりしつつ
フィレンツェとバティカンとヴェネツィアの中世における関係と
カトリックという宗教政治の勉強にうってつけであります