CLASS3103 三十三組

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【映画】完全なるチェックメイト

2020-02-06 21:28:00 | ドラマ映画テレビ感想
冷戦時にソ連とアメリカでチェスのチャンピオンを争った
その主役であるボビー・フィッシャーの反省を描いた物語でありました

アメリカのチェスチャンピオンとして、颯爽と現れるんだが
天才ゆえなのか、なかなかのわがままっぷりで
ユダヤ人のうえに、母親が共産主義者とか
なかなかアメリカじゃ大変な御身分だったせいか、
監視の恐怖が、現実か、妄想かわからなく
それでいて、頭が無茶苦茶いいので、だんだんと精神を病んでしまうという
いつだったかの、暗号解読の話みたいなところだなと
感じ入った次第であります

その精神薄弱ともいえるような状態ながら
チェスでロシア勢に勝っていくところ、
また、その途中で、いかにもロシアっぽい嫌がらせを受けるところとか
色々見所はあるんだけども、
都度、その神経質な部分に自ら追い詰められてしまうように
もう、何が正しくて、どれが駆け引きかもわからないような状態で
最後の戦いに挑んでいくのでありました

主人公のボビーは、ともかく強いのは間違いなく、
その自分の強さが金になるということは理解というか
物凄くよくわかっていたらしく、それをふっかけて、
様々なものを得ようとするんだが、このあたりが、
どこまで本気というか本心なのか、何が本当の狙いなのかわからない
一種狂人めいて見えたり、それがふりにも見えたり
でも、結局は、金、自分が一番得するのは何かで考えていたりするんじゃないかと
思わされたりしながらの物語だったのでした

最終的には、その精神病的な症例からやっているのかと思いきや、
ひょっとすると、凄まじい盤外戦だったんじゃないかと
疑いたくなるような内容もあったりして、
すごい手で最後しめくくられるんだけども、
そこにもっていくために、そのシリーズすべてにおいて
チェスと、チェス以外の部分から戦略戦術を駆使した結果だったんじゃないかとも
思えたりしたんだが
まぁ、考えすぎなんだろうか、あるいは、実際はそうで、
この映画ではそういう描きかたをしなかっただけなんだろうか
わからんけど、将棋と同じように、チェスという頭脳ゲームの面白さがあじわえたようにも思える
楽しめた映画でありました


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