陸王 作:池井戸 潤
話題作を読みました
流石当代随一と、講談みたいな語り口になってしまいますが
やっぱりうまい、面白いと、つくづく感心しきり
随分長い小説なのに、あっという間に読まされたと
そんな具合でありました
人情と経済ドラマのバランスがすばらしかったというか
ある種、時代劇的な、決まった型があるかのように
楽しみに読めて、期待を裏切らず、なのにとても面白いと
脱帽だったのであります
内容は、下町ロケットを彷彿とさせるような、
町工場から大逆転というものでありまして、
見所としてというか、今回いいなぁと思わされたのが、
経営者の視点というのをぐいぐいもってきたところであります
まぁ、ギミックとしていつもの通り
嫌な経理と銀行とというのはセットのままというか、
このあたりは本当、お約束としかいいようがないそろい踏みでありましたが
主役の葛藤が、経営とロマンとの間にあって
ここが大変面白かったのであります
経営と資金繰りの苦しさというか、社長業の責任と面白さみたいなのが
わかりやすい独白といっていいのか、
非常に明快な、いや、期待を高める不安と打倒のバランスで
心地よく読めたのであります
正直なところ、そろそろマンネリというか、
読んでいる最中に、まだ残りこれだけのページがあるから
たぶんこれはだめになるだとか、うまいこといくだとか
そういうよからぬ読み方をしてしまったのが
自分の情けないところでありましたけども、
やがて、そういうのは気にならなくというか
文章、物語に引き込まれて、ああ、これこれと
随分エンタメさせていただいたように
思うのでありましたとさ
夢のある、面白い物語を堪能できたと
ただただそればかりでありまして、
まぁ、あらを探すでもないけど、落ち着いて考えてみると
最終的に5年後の会社はどうなる
という話がでてきたりするんだが、
社員の平均年齢が57歳だとかなんとか書いてあるのに
5年後にどうだという話も、なんだろうかと
ちょっと首をかしげてしまったんだが
それはそれ、舞台装置をそのまま受け入れて
楽しむということに徹することができる
いい小説だったと思ったのであります
話題作を読みました
流石当代随一と、講談みたいな語り口になってしまいますが
やっぱりうまい、面白いと、つくづく感心しきり
随分長い小説なのに、あっという間に読まされたと
そんな具合でありました
人情と経済ドラマのバランスがすばらしかったというか
ある種、時代劇的な、決まった型があるかのように
楽しみに読めて、期待を裏切らず、なのにとても面白いと
脱帽だったのであります
内容は、下町ロケットを彷彿とさせるような、
町工場から大逆転というものでありまして、
見所としてというか、今回いいなぁと思わされたのが、
経営者の視点というのをぐいぐいもってきたところであります
まぁ、ギミックとしていつもの通り
嫌な経理と銀行とというのはセットのままというか、
このあたりは本当、お約束としかいいようがないそろい踏みでありましたが
主役の葛藤が、経営とロマンとの間にあって
ここが大変面白かったのであります
経営と資金繰りの苦しさというか、社長業の責任と面白さみたいなのが
わかりやすい独白といっていいのか、
非常に明快な、いや、期待を高める不安と打倒のバランスで
心地よく読めたのであります
正直なところ、そろそろマンネリというか、
読んでいる最中に、まだ残りこれだけのページがあるから
たぶんこれはだめになるだとか、うまいこといくだとか
そういうよからぬ読み方をしてしまったのが
自分の情けないところでありましたけども、
やがて、そういうのは気にならなくというか
文章、物語に引き込まれて、ああ、これこれと
随分エンタメさせていただいたように
思うのでありましたとさ
夢のある、面白い物語を堪能できたと
ただただそればかりでありまして、
まぁ、あらを探すでもないけど、落ち着いて考えてみると
最終的に5年後の会社はどうなる
という話がでてきたりするんだが、
社員の平均年齢が57歳だとかなんとか書いてあるのに
5年後にどうだという話も、なんだろうかと
ちょっと首をかしげてしまったんだが
それはそれ、舞台装置をそのまま受け入れて
楽しむということに徹することができる
いい小説だったと思ったのであります