CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

功名が辻 種崎浜の悲劇

2006-11-28 08:49:31 | NHK大河ドラマ感想
というわけで、NHK大河ドラマ功名が辻であります
もうちょっとで終わりというところにきて
一豊にとっての大勝負がやって参りました
ずっとサラリーマン大河だと思っておりましたが
しっかりと、熟年離婚の危機についてまで
言及するあたりどうなんだろうと
はらはらどきどきと
とりあえずそういう感想だったとしておきつつ

千代がどう見ても打たれたと思ってたのに
無事という展開に思いっきり笑ったのでありますが
それはさておき、虐殺までの経緯を
事細かに説明しつつ
どうしようもねぇなという具合で
一豊が決断したというお話になったのは立派であります

しかし一豊も、六平太が言うがままに
なんでも決めてしまうのはどうかしら
あまつ、六平太も勝手に新一郎巻き込んだりして
ちょっと面白かったのでありますが
話自体はシリアス一辺倒、虐殺があり
その後のことが悲劇でありました
あくまであれが戦争であるということなのか
新一郎の戦死が悲しい
新一郎界隈については、かなり泣かされる場面でありましたが
新衛門の通常ボケ老人なのに、あのときばかりは
しっかり、はきとした発音で褒め称え
ふかぶかと一豊に頭を下げる場面では
思わず泣いてしまうところでありました
よかった、すげぇよかったよ
ずっと大河を見てきて、考えてみると
新一郎はけっこう大きく関わっていたというか
数少ない古参になるなといまさらながらに思ったのだが
初陣から今回にいたるまで
ちゃんと見てきたからこそ、感動もひとしおでありました

そして、もう一人、初回登場から
ずっと見守ってきた六平太の死も天晴れ
ちょっと、そりゃねぇだろうと
思わないでもなかったが、まぁ、たまには
恋愛からめたひきこもごももよかろうということにして
なんか全体にわたって刑事物ドラマみたいな風情でありましたが
満足でありました
最後に思いを告げてから死ぬあたりが小憎いなと
そこだけ妙に時代小説風だと勝手に感じ取ったのですが
こちらも迫真というか、すばらしい演技でありました
かっこよかった、死ぬ間際は本当に死ぬんじゃねぇかと思ったしな

で、話前後してしまいますが
新一郎の死に様について、あそこで
すばやく介錯するように、六平太がとどめを刺したシーンが
結構お気に入りでありますところ
あれがかっこよかったなぁと、いまさらながらに思うのだが
その後、自殺をしたのは責任をおっかぶるためというより
新一郎を死なせてしまったせいみたいにも見えたのですが
どちらにせよよかったのであります
てっきり陰腹でも召しているかと思ったのですが
そうではなかったが、なかなかどうして

というわけで、ちょっと遅れてしまったので
実は記憶があやふやになってしまってたりもするのですが
六平太が天晴れだったのと
新一郎も立派だった
それで十分だと思われるのであります

つくづく主役なのに影の薄い一豊が
不憫でならんのでありますが
もう一度、老いさらばえた体で
六平太と一騎打ちしてもらいたかった気もするのだが
そこまですると少年漫画になってしむかと思うのだが
いよいよ最終回が近づいて参ります
どうやって終わらせるのか、楽しみでしかたないのです