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ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




また、昨日の記事のコメント欄では、いつにも増して沢山の皆さんのご意見を寄せいただきました。

とても興味深く、読ませていただきました。

問題が問題ゆえ、半匿名のネット上とはいえ、なかなか、こういう公の場で意見を述べるのは、かなりのエネルギーが必要だったことと思います。

どうもありがとうございました。

でも、こんな小さな場であっても、こうして繋がって、ちょっと意見を言い合ったりするだけでも、

少しでもストレスが軽くなることがあるかもしれないな、と思うんです。

(勿論、僕の書く文章も含めて、内容によっては、逆に読んでストレスを感じることもあるかもしれないので、特にこの状況の中ですから、色々と注意が必要ですが・・・)

 

それにしても、いちミュージシャンでしかない僕のブログで、なんでこんなに原発の話などを・・・などと思われていらっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、

僕は神奈川だから、遠いから大丈夫、なんて全然思ってなくて、本当に日本の一大事だと思っています。

 

何年も、毎年訪れることが出来ている、広島の平和祈念資料館。

ここで見たり聞いたり、本で読んだりしたりして感じた恐怖は、

勿論、戦争そのものの、爆弾の威力そのものの恐ろしさがあってのことですが、

核という存在や、放射能が人に及ぼす影響の恐ろしさが、その半分を占めています。

有用に使えれば便利なものではありますが、牙を剥かれたら、こんなに怖いものはありません。

チェルノブイリの事も、わずかではありますが、以前本で読んだり、あと、下にご紹介するサイトを見たりして(非常に多くの写真によって、かの地の今が、リアルに分かります。)、本当に悲しく、恐ろしいと思っています。

 

「エレナのチェルノブイリへのバイク旅」

http://www.geocities.jp/elena_ride/

 

福島の原発では、チェルノブイリのような爆発事故になる可能性はまずないそうですが、といって、絶対に保障されているわけでもなさそうですし・・・。

僕は、福島のニュースを見聞きすると、頭のどこかが、必ずこのサイトで見た写真を思い出します。

大げさかもしれませんが、といって、安心できる材料もありませんので。

 

さらには、汚染などということで、大切な食べ物のことも絡んできておりますので、本当に一大事なのです。僕だけというわけでなく、子どもたちの健康を守る義務は、大人にあるからです。

 

 

さて、本題です。

ちょっと見ていただきたい動画があります。

変な言い方かもしれませんが、これを見て、なんだか、ここ数日のもやもやが少し晴れたような気がしました。

「福島第一原発事故、原発建設の安全基準の真実 1/1~2/2」

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=jyou9oG1qBg

http://www.youtube.com/watch?v=YDcYUlTHYyQ&feature=player_embedded

 

判り易い語り口で、それこそ、またとても納得しやすいエピソードも交えて、

中部大学の武田邦彦氏が、あの保安院のことについて話してくれています。

 

・・・そうか、あの保安院って、こういうところなんだ。

 

あの、やけに淡々とした発表や、

個人的に思っていた、一番の違和感(前々から、脆弱性を指摘する声もあったそうですのに・・・。事故に関する謝罪などは一切言わない)の原因が判りまして、変な話ですが、随分とすっきりしました。

 

よろしかったら、是非。1と2、あわせても20分もありませんので。

武田氏のサイトには、今、気になっていることに関する事柄も多く取り上げられています。

http://takedanet.com/

 

紐解いていけば、官房長官や東電など、関係者の会見というのは、まず立場ありきで、その上に使う言葉も姿勢も、作られているのですよね。

ちょっと考えてみれば当たり前のことなんですが・・・、とにかく、なんだか憑き物が落ちたようにすっきりしました。

 

繰り返しになりますが、大人というのは、みんな、“立場”というのがあり、

こんな非常事態であっても(あるからこそ、かな)、きっちり守っているわけです。

それを、改めて、実感したのでした。

 

今日も、未だ原因不明の煙を吐いたようですが、

・・・とにかく、一日も早く安定してほしいですね。

 

ホウレンソウや牛乳も、早く、救われます様に。

 

では。

---追記。---

コメント欄で、大前研一さんの動画をご紹介いただきました。

実は、僕もこれを拝見して感銘を受けておりまして、今日にも、ブログに貼ろうか考えていたのですが、

ちょっとリンクが多くなりすぎるかなと思って、明日にでも、と思っていたところだったのです。

でも、いいチャンスを頂きました。ご紹介、ありがとうございます。

本当に、皆さんに見ていただきたい動画ですので、是非とも。

 

「地震発生から1週間 福島原発事故の現状と今後(大前研一ライブ579) 」

http://www.youtube.com/watch?v=8GqwgVy9iN0

(どうしてか、コメント欄で頂いたリンクが切れてしまっておりましたので、改めて貼らせていただきます)

 

僕自身、ただただ感心して視聴するだけなわけですが、でも、こういう建設的な意見の上で、皆で議論ができるようになったら素晴らしいのにな、と思います。そして、それは、時間はかかるかもしれませんが、必ずできることだとも思います。

本当に、ありがとうございました。

 

では。

 

----再追記----

上でご紹介した、武田氏のリンク先が(なぜか)切れておりましたので(・・・教えてくださってありがとうございました。)、改めて、生きているリンク先に変更しました。

(リンクが切れている場合、タイトル(の一部など)で検索しますと、どこかのサイトに上がっていたりするのが見つかったりしますので、試してみて下さいね。勿論、僕も気付いたら探して、再アップしますけれども。)

こちらのファイル、お時間の無い方も、是非、一つ目のファイルの5分くらいからだけでも、ご覧になってみて下さいね。

 

 

また、大前氏のリンク先のものは、長いですが、現状把握に、大変役立つと思います。

なぜこうなったか、何が起きてるか・・・など、非常に判り易く解説してくれています。

 

そして、45分15秒以降が「今後のステップ」の解説になっています。

こちらの解説では、特に、この原発問題の解決のスパンが、3年~5年まどといった年単位で考えていくべきものということを、僕たちは知っておくべきだと思います。

テレビのニュースやワイドショーでは、今後の見通しと言うと「電源を通して、機器の動作確認をして、冷やすんです」という、言ってみれば「今、ケホケホと出ている咳を止める」という話だけをしてる感じで、聞いている僕たちも「それなら数週間程度かな?いや、もしかすると数ヶ月とか、かかるのかな?」と思ってしまうような解説しか聞けない中で、実は、「咳も止めますが、問題は、どうやってその後、体質を改善して、完全な健康体にしていくかということです。それには、数年かかりますが、それをしなければ根治しませんから。」というような長期的な話をされていると言えると思います。

こういう建設的な話を聞くと、逆に、落ち着く方もいらっしゃるかもしれないな、と思います。

「今、毎日あたふたしたって、仕方がない。じっくり腰を据えてこの問題と向き合って、官民が、僕たち国民が、皆で協力して、力を合わせて、解決していくしかないんだ。」と前向きに思えるかもしれないと思います。

ちなみに、よく「もう廃炉にするのが決定なら、水じゃなくて、がんがんコンクリを流し込んで固めてしまえばいいのに」という話にもなりますが、今固めても、いずれ熱で溶けてしまうのだそうです。やはり、どうにかして、完全に冷やしてからでないと出来ないことだということです。

 

1時間3分30秒から、計画停電に関する話です。これも大変興味深いです。

 

今朝、今年の夏どころか、次の冬も計画停電を行うかも、というニュースがありました。

「東電の計画停電、今夏・冬も 大規模火力発電所、被害大」

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103210361.html

 

日本は、本当に大変なことになると思います。解決してもらわねば。解決していかねば。

 

(あとね、36分40秒~の保安院に関する一言には、ちょっと、ひっくり返るかもしれませんよ。)

 

ぜひとも。

 

では。



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