今日も何度か、こちらも揺れました。
今日、近所のホームセンターに行き、転倒防止ポールを購入してまいりました。
本棚やラックなど、自分が下敷きにならない限りは、それ自体が倒れても、モノが落ちてくる程度で、大局に立てばさほど困るものではないですが、その本棚の届く範囲にも、楽器があるのです。
今、海月を始め、何台かの大切なキーボードが家にあります。
(倉庫にもありますが、それはもうお任せするしかないので、仕方なし。)
3月11日はコンサートの出番前で、スタンドに乗せたミニモーグが大きく揺れだし、「ああ、倒れる!落ちる!」と、思わず外に逃げる学生さん達のと反対に、ステージに上がろうとして、舞台監督さんに「ケンさん!上がっちゃダメ!」と怒られ、諌められました。
頭上では、照明のバトンがとんでもなく大きく揺れていたからです。
ワイヤーが切れたりしてあれがバトンごと落ちてきたら、そうでなくとも、照明器具ひとつでも落ちてきてそれが身体を直撃すれば、確かに、大怪我、あるいは、死んでしまいます。
僕は、勿論それも見えていたのですが、それでも、・・・バカじゃないか、といわれてもその時は気が気じゃなかったのです。ミニモグが倒れて、粉々にでもなったら・・・と思うと、どうしても身体がステージの方向に動いてしまっていたのです。
これは、ダメなんだと分かってもいますし、その後も、「そういう時は」といわれました。
船が心配で港に見に行って、津波に巻き込まれた船主さんなどのニュースを聞いて「ああ、それは・・・気持ちは分かるけど、やっぱりダメですよ」と、普段は言ってはいても。
でも、命あってのもの。それは、分かっています。
なので、せめて、家の中の楽器に及ぶかもしれない事に関しては、できることをしておこうと。
Voyagerさんからも、「僕たち重量級の機材のオーナーの悩みですよね」とメールを頂きました。
120kgの海月は、持って逃げられるものではないですから。
見た目は、ちょっとゴツくなってしまいましたが、それでも、転倒防止を施して、少しは気が楽になりました。
・・・今の環境で、今日出来ることは、しました。
ミニモグは、揺れが収まって、総員屋外退去の命令が出たのですが、さきの舞台監督も察してくれて「・・・ケンさん、楽器、パッキングして非難させましょう」と、一緒に手伝ってくれて、急いでケースに入れ、安全な場所に移すことができました。
まだ、学校が閉鎖されていて、取りにはいけてないのですが。
皆さん、引き続き、どうかお気をつけて。
寒くなってきています。どうか、皆さん、ご無事で。
では。