映画が中心のブログです!

中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

紅葉狩り第一号。

2012年11月05日 | 日記
 
 

     紅葉狩りの季節です。皆様の地方の紅葉具合は如何ですか?
     九州は全国的には遅れて、今月の中旬から下旬にかけてが見ごろと思わ
     れます。
     それでも紅葉情報を見ていると、宮崎県の一部とか長崎県の雲仙などに加
     えて、福岡県では英彦山(ひこさん)が見ごろになりかけていると聞き、早速
     本日行ってきました。
     昨日までは天候不順で雨模様だったのですが、本日は午前中からウス陽が
     差す空模様となり、歓び勇んで英彦山へ・・・です。

     英彦山は福岡県田川郡添田町に在って標高1,199mの大自然につつまれた
     景勝地で、英彦山・日田・耶馬溪国定公園に含まれています。
     英彦山神宮奉幣殿を中心に今ではすっかりレジャー基地化されているキラ
     イはありますが、参道入口にある"銅の鳥居"と先述の奉幣殿はともに国宝
     であり、敬虔な参拝客も足が途絶えません。

     また英彦山は修験者の霊場として大和の大峯山、出羽の羽黒山とともに発
     達した場所でもあり、かっては白装束に身を固めた山伏姿の修験者たちが、
     一枚歯の高下駄で錫杖をならしたり、法螺貝を吹いたりした光景が常だった
     そうです。
     今でこそ数が少なくなったとはいえ、時々は見かけるそうですよ。

     余談はさておき、神宮のあたりまで登るとすっかり霧がかかり、霧雨も降る
     という状態になりましたが、それでも少し早い紅葉狩りはちゃんと出来て大
     満足の私ではありました。

  

  

  

 
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映画 「終の信託」

2012年11月05日 | 日記

   

     以前にヒットした「Shall we ダンス?」と同じく周防正行監督・役所広司・草刈
     民代が16年ぶりの顔合わせによる作品で、私的にも周防監督は嫌いな監督
     さんではないので楽しみにして見ました。

     この作品は現役弁護士である朔立木の小説「命の終わりを決める時」に収録
     された「終の信託」を監督自らが脚本化しました。
     内容は終末医療を題材に、患者に対する殺人容疑で逮捕されることになる女
     医の物語です。

     不倫関係にあった同僚の高井医師(浅野忠信)から捨てられ、失意のどん底に
     あった医師の綾乃(草刈民代)は、重度のぜん息で入退院を繰り返す患者の江
     木(役所広司)の優しさに触れ、医師と患者という関係を超えて強い絆で結ばれ
     て行くのでした。
     そんな時、秦三の病状が悪化し、心肺停止状態に陥ち入ります。自らの死期
     を悟っていた江木から「もしもの時は早く楽にしてほしい」と懇願されていた綾
     乃は、決断を下し、江木の生命維持装置を外します・・・。

     映画前半は、検察庁に呼び出された綾乃が、待合室で検事(大沢たかお)の取
     調べを待ちながら回想していく構成になっています。
     この後、彼女は検事の詰問に対して絶対絶命の窮地に陥ち入って行くのです
     が、この検事との激しいやり取りと、江木の臨終場面が大きな見せ場となって
     いて、そのために前後がだらだらとして144分の長尺になっているのは、脚本と
     演出にいつものサエがみられない周防監督の不手際だと思います。
     草刈の上半身むき出しの濡れ場とか、突拍子も無く歌い出すシーンなど無駄な
     場面がいくつかあり、120分以内で纏めていればぐっと引き締まった作品になっ
     ていた筈です。

     役所広司は臨終場面が真に迫って実に上手いけど役不足だし、草刈民代は適
     役とは言えません。一番光っていたのは厳しい検事役の大沢たかおで、これは
     演技賞ものでした。
     安楽死の問題は、確かに今日的な医療問題かも知れませんが、果たしてこれが
     公平な立場での描き方なのか疑問が残ることと、出てくる人物に誰一人として共
     感を覚えないのには困ったものだと思います。残念作です。
                      (10/27 TOHOシネマズ天神 初日 12:10の回 28人)  

           
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