











どの世界でも先輩後輩の境界みたいなものがあります。私は仕事で撮影所に良
く行っていたので、撮影所の皆さんには半ば仲間扱いにされていたこともあり、と
ても有難いと思っています。
そんな情況ですから長谷川一夫先生や京マチ子さんは大々先輩で、畏れ多くて
中々近づけなかった思いが今でも残っていて、このブログでは最終回にお二人
の事を書くつもりでした。
去年で終わるつもりだった大映宣伝部・番外編でしたが、脇役の方々をもう少し
取り上げて欲しい・・・の要望があり、もう少し書こうと思い直して延長戦に入らせ
ていただきます。そうなると京さんをアップしないのは、却って失礼になるような
気がして、新年第一弾としてアップさせていただいた次第です。
実は私が高校生の時にOSK(大阪松竹歌劇団)で人気娘役として活躍していた
京さんのお芝居と洋舞を観たことがあります。素敵な舞台でいっぺんに京さん
のファンになった私ですが、その後いろいろあって、まさか同じ大映でご一緒さ
せていただくとは夢にも思いませんでした。
京さんは日本人ばなれした肢体の持ち主で、特に面高な顔立ちは、映画「テル
マエ・ロマエ」で日本人を平たい顔族と言っていましたが、顔の中心部が高くな
っている、つまり日本人離れした面高な顔つきの女性なのです。同じタイプで
いうなら安田道代さんも同じような顔つきと言えましょう。
京さんは昭和24年(1949)に大映に入社、デビュー作は「最後に笑う男」(1949.
監督・安田公義)で、彼女の後輩にあたる若尾文子や山本富士子らとともに大
映の看板女優として活躍しました。
「雨月物語」「羅生門」「地獄門」など、主演作が海外賞を次々に獲得、「八月十
五夜の茶屋」ではハリウッド進出も果たしています。
京さんが出演した作品は、大映入社前に松竹で撮った2本、大映在籍中に東
宝などで撮った作品や大映後に撮ったものを含めて約100本ありますが、大映
での作品は87本で、舞台やテレビもそれほど多くはなかったし、大映にはじまり
大映で終わった大女優と言っても過言ではないと思います。
私が大映九州支社に赴任した時の支社長は、池広一夫監督の父君の利夫氏
であり、支社長が上京する度に当時はそのお店にしかなかった「ふくやの辛子
明太子」を買いに行かされことが何回かありましたが、京さんの好物で彼女へ
のお土産でした。
また私は撮影所で何回か京さんにお会いしています。最初に書いたように中々
近づけない私なりのこだわりが会ったのですが、ある時、外部の人がいなかっ
たせいか、京さんが笑いながらお付きの人に「私の鼻毛が出ていない?」と尋
ねたのを、私はすぐ横で聞きました。なんか急に京さんが身近の人になったよ
うな気になったのを思い出します。
一昨年の大映会で、藤巻潤さんから京さんが結婚してアメリカに住んでいると
聞きました。藤巻さんも私もまさかの思いで話し合ったのですが、結婚話は正
直よく判らないものの、昨年日本に戻られ、東京の友人宅に身を寄せられてい
るのは事実です。
京さんは大正13年(1924)生れですから現在90歳、お気持ちとしてあまり外に出
たくないのは判りますが、機会がありましたらお元気なあの笑顔に接したいと
思うのは、私だけではない筈です。

↑「馬賊芸者」(1954)の博多ロケ時に大洋映劇で舞台挨拶。右から南田洋子、高松英郎、京マチ子
対してとても嬉しいコメント返し
ありがとうございます(o^^o)
渥美マリさんの素直な人柄を
直接知れた事何よりです。
そして当方のBlog訪問感謝感謝です。
京マチ子さんと
若尾文子さんって
結構競演なさっていたので
女系家族や赤線地帯での
前のめりな演技が
目に焼き付いています(^_-)-☆
赤線地帯での情に熱い
役柄は少しご本人に
被っている印象があります。
>>もう少し書こうと思い直して延長戦に入らせていただきます。
いっそ無期延長(笑)願います。
>>一昨年の大映会で、藤巻潤さんから~
そうそう、藤巻潤さんのお話がまだでした? 大ファンです。ぜひ延長戦の中で藤巻さんのお話も載せてください。よろしくお願い致します。
最近、渥美マリのことでの問い合わせが相次いでいます。
BS放送で渥美マリ特集が放映されたからだと思いますが、本人にも
情報が入っている筈で、少しは元気を出してくれるでしょう。
京さんに始まって若尾ちゃん、お富士さん、それからも個性的な女優さん
が輩出しました。書いていながら私も懐かしくってたまりません。
大映の昔話を喜んでくださり、私の方こそ嬉しいのです。
忘れてしまったことも多いのですが、出来るだけ思い出しながら書きたいと思っています。
巻さん(藤巻潤さん)の事は、一昨年の4月15日の本郷功次郎を偲ぶ会、8月19日、
9月16日などにも少しづつアップしていますので、良かったらご覧ください。
渥美マリは、先月、今月とBSで主演作を懐かしく見ました。一時、亡くなったという説がありましたがお元気だそうで何よりです。映画では逞しい女を演じていますが、実際はナイーブだったのかな。無理かもしれないけど、もう一度元気な姿を見せて欲しいです。
ある女優さんが国家から受賞の栄誉を受けた時にわたしは京マチ子さんは?と思いました。早くからはな」を咲かせていらしたし、引退のような状況であったからでしょうか。
なにはともあれ、ブログが続くというので掛け声です。「よっ、まってました!!」、これからもよろしくお願いいたします。
京さんは今でも素敵な容貌を持続されています。機会があれば表に出て
欲しいのですが・・・。
監督にも恵まれましたが、どんな作品に出演しても、独特の味をだした女優さん
だと思います。
テレビ放映で、渥美マリが再び脚光を浴びれば私たちも嬉しいですが、
一番喜ぶのは本人でしょう・・・。
長谷川先生は大映の重役でしたが、京さんはそうではありません。
海外に出した作品自体も良かったけど、京さんは外人好みの女優さんだと思います。
90歳になられましたが、今でもお綺麗ですよ。
今年も宜しくお付き合いください。
とうとう京マチ子さん登場ですね!
京さんは大映を支えた大女優ですもんね。
エキゾチックなお顔立ちで艶っぽい女優さんで、お年を召されても変わりません。
いくつか作品を観ましたが、あの美しさを維持するために大変な努力をされていたんだろうと思います。
今年も大映の作品を観て楽しみたいと思います。
ところで、こちらの大映宣伝部も終盤にかかっているとのことですが、
所々には田宮さんが出られているのですが、今まで特集されたことがおありですか?
取り上げていただけると幸いです(笑)
(過去に取り上げられていた場合はごめんなさい)
コメントの中では脇役さんのリクエストも多いようなので、そちらも楽しみにしています。
終盤ということですが、頑張ってくださいね。
京マチ子さんは大映関係者として、いつまでも忘れられない存在です。
まだまだお元気の様子なので、どんな形でも表に出て欲しいと思うのですが・・・。
田宮二郎さんは2013年2/25、4/29に書いています。読んでいただけますか。