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ウッディ・アレン監督が初タッグとなるケイト・ブランシェットを主演に撮った
作品で、この二人は私のご贔屓であり、しかもケイト・ブランシェットはこの
作品で第86回アカデミー賞主演女優賞を受賞しているし、楽しみにしてい
た一本です。
ニューヨークの資産家と結婚し、セレブリティとして裕福な生活を送っていた
ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は、夫の逮捕により結婚生活も地位も資産
も、全て失ってしまいます。
そこでジャスミンは、サンフランシスコで普通の生活を送っている血のつなが
らない妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)のもとに身を寄せて、人生を立て直
そうとしますが、不慣れな仕事や生活に神経を擦り減らして精神安定剤とウ
ォッカに明け暮れる日々でした。
それでも再び華やかな世界へと返り咲こうと躍起になるジャスミンは、ある
パーティで政界進出を目指す外交官ドワイト(ピーター・サースガード)と出会
います。
ジャスミンは偽りの自己紹介をしてドワイトとの関係を深めようとしますが・・・。
最近はヨーロッパの主要都市を舞台にした作品が多かったウッディ・アレン
でしたが、今回は初めてアメリカの西海岸を舞台に、上流階級から転落した
ヒロインが再起をかけて奮闘し、苦悩する姿を描いたドラマで、ある程度の
虚飾は許されても、度を越すとそこに待っているのは悲劇だというお話しで、
てっとり早く言えばアレン流喜劇タッチの悲劇です。
ウッディ・アレン監督の手腕はいつものことながら手馴れた演出で、めまぐる
しく展開する物語を興味深く見せてくれるし、この監督のアレンジでケイト・ブ
ランシェットがどれだけ目立っているか・・・。二人の仕事ぶりを見るだけでも楽
しい限りの作品です。勿論お薦めの一本ですよ。
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