永遠のカンフースター、ブルース・リーの没後40周年を記念して製作された
作品です。
ケンカや恋に明け暮れていた若かりし日のブルースを描いたもので、実弟
ロバート・リーが製作総指揮・監修を務めています。
京劇俳優の父と女優の母がアメリカ公演中にサンフランシスコの中華街で
生まれ、中国に戻って子役・李小龍として9歳から多数の映画に出演して
成功する一方、ケンカばかりの少年時代を送ったブルースが、中国武術家
イップ・マンに弟子入りして詠春拳を学ぶ姿をはじめ、不器用さゆえに恋人
と衝突し、一緒に踊るはずだったダンスコンテンストに代役の弟と出場して
優勝する姿など・・・。
そして中国マフィアと諍いを起こし、面倒を避けてアメリカに渡るまでを描い
ています。
本当はアメリカに渡ってからの方が面白いのです。
それから如何に苦労したか、イギリス女性と知り合って結婚に至る話とか、
武道教室を開く一方でTVドラマに出演して少し人気が出てから、カンフー
映画の企画をハリウッドに出しても相手にされず、思い切って帰国して撮っ
た香港映画「ドラゴン危機一髪」が大当たりとなったのです。
そして第2作となる「死亡遊戯」を香港で撮影中に、共演女優の自宅で急
死・・・32歳。
公式の死因は脳浮腫ですが解剖された体内から微量の大麻が検出され
ていたことや、中国マフィアとの因縁話も囁かれていて謎を深めているの
です。
この作品は前述のようにアメリカに渡るまでの話であり、家族が作り上げ
たキレイ事の話で都合が良過ぎる感じがしますし、嫌なのはまたしてもこ
の作品でも日本が悪役です。
そうは言ってもそれはそれなりに纏まってはいますが、本当に面白いのは
アメリカに渡ってからなので、私には不満しか残らない作品ではあります。
PS:明5日は博多座9月公演・坂東玉三郎の「アマテラス」初日に行って
参ります。感想を書きますので宜しくです。
アマテラス すご~く気になってます。
感想、楽しみにしてまぁーす!
先ほど博多座から戻り、急いで感想をアップしたところです。
今回は好き嫌いの個人差が結構ある筈だと思いながら書きました。