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中島けんです。新しい映画や舞台の感想を中心に、大映の思い出、海外旅行・地元の話題などを写真付きで書かせていただきます。

映画 「僕達急行 A列車で行こう」

2012年04月06日 | 日記

   

       去年の12月20日に急逝した森田芳光監督の遺作となった作品です。
       森田監督が10年以上前からやりたいと言っていた作品だそうで、本人も
       まさかこの作品がラストになるなんて思いもしなかったことでしょう。

       大手の地所会社の社員・小町圭(松山ケンイチ)と、鉄工所の二代目・小玉
       健太(瑛太)は鉄道を愛する者同士です。
       やがて小町は九州支社に転勤、会社が口説き落とせない取引先の社長が
       大の鉄道ファンだったことから小町と意気投合して、事態は一時好転するの
       ですが・・・。

       私は下関に毎日通っていたこともあり、この作品が九州で、しかもロケの大
       半が福岡周辺で行なわれていたことを知りませんでしたが、随所に美しい
       九州の風景と九州にだけ走る列車が登場して、これらの場所に行って見た
       いという気持ちにさせます。

       二人の主演者に加えて、貫地谷しおり・松坂慶子・村川絵梨・ピエール瀧・
       西岡徳馬・笹野高史・伊武雅刀などが脇を固めています。
       森田芳光監督は、常に邦画界に新風を吹き込もうと努力されていた姿勢に
       は敬意を表しますが、今作が森田監督の遺作となってしまった作品なので、
       いい言葉を贈りたいと思うものの、正直言って物語がご都合主義でいただ
       けないし、脚本・演出もそう、俳優さんの出来もいま一つで光るモノかあり
       ません。

       九州の風景はいいのですが、物語や出てくる言葉に九州転勤は左遷云々
       とか、博多に来たら中洲(博多の夜の繁華街)でパーッとやろうとか、ストー
       リーで考えることも言うことも、ピント外れが多いです。
       私は死んだ両親からも家人から、いつも外出する時は何が起こるか判らな
       いのだから、下着は常に清潔なものに着替えなさいって言われましたが、
       それに少し似ていて、監督もまさかこれが遺作になるとは思わなかったの
       でしょう。もう少し気の利いた作品に仕上げておけば良かったと、あちらで
       言っているのでは・・・。
                       (3/28 キャナルシティ 5日目 10:30分の回 33人) 


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