↑「サグラダ・ファミリア」
今回取り上げた「モンセラット」は、バルセロナから北西約60kmのところにある
キリスト教の聖地で、車でも登山電車でも行けます。
既に旅行記を書いてアップ済みの所ですが、いつまでも奇妙に頭の中に残って
いる場所であり、再度取り上げました。
この「モンセラット」とは、"のこぎりでひかれた山"という意味だそうで、この奇妙
な形をした山の中腹にあるべネディクト会の修道院には、カタルーニャ州の守
護聖人と宣せられた等身大の黒いマリア像が祀られていることでも有名です。
私は海外に出て目的地に着き、現物を目の前にして「ウォー」と歓声を上げた
所が2か所あります。一つは「モンサンミッシェル」で、あと一つは「サグラダ・フ
ァミリア」で、この奇岩がつながる山々の風景こそが、今なお建築を続けている
サグラダ・ファミリア」のモデルと言われています。
その昔、福岡市の志賀島で畑を耕していたお百姓さんが、土の中から国宝金
印を掘り出したのに似て、この黒いマリア像は紀元880年に羊飼いたちが山の
洞窟で発見したものでした。
黒いマリア像が祀られている大聖堂は、16世紀に建設が始まりましたが、スペ
イン独立戦争で大打撃を受け、暫くは軍事病院として使用されたなど様々な歴
史をたどり、19世紀後半にやっと修復が完了した建物で、ここの大司教からヴ
ァチカン入りして法皇になった方もいるくらい格式の高い所だそうです。
この聖地の何処を見学するのも行列でしたが、不思議な雰囲気を持つ黒いマリ
ア像をはじめ、周辺の見学は一種独特の空気ひたりながら過ごすことになりま
した。
天気がいい日にはバルセロナにあるティビダホの丘のテレビ塔がここから見え
るそうですが、私が行った日は曇天で見えず残念でした。
↑ 黒いマリア像
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